スタートアップ広報の女性の「ちょうどいい服装」【2026年版】
- スタートアップ広報 女性の服装ガイド|シーン別ビジネスカジュアル&“広報の制服”の作り方
- スタートアップ広報で働く女性の「ちょうどいい服装」とは?
- もう迷わない。シーン別・スタートアップ広報の基本コーデ
- 今日から整う。3つの軸で作る広報ワードローブ
- 色とシルエットで「会社の空気」にフィットさせる
- 小物と靴で仕上げる“広報らしい”印象づくり
- 季節と天候に左右されないスタートアップ広報の服装術
- 限られた予算で「広報の制服」をそろえる買い物リスト
- 月〜金で考える、もう迷わない一週間の着回し
- スタートアップ広報だからこそ避けたい服装の落とし穴
- 写真・動画で「強く出すぎる」要素を抑えるポイント
- ① 「一番明るい色」と「一番暗い色」は自分が取らない
- ② 大きな柄・強いコントラストは「上半身には持ってこない」
- ③ 光を強く反射する素材とアクセは、量を絞る
- ④ 当日、スマホのインカメラで「10秒チェック」
- 相手の業界・文化から浮かないための服装マナー
- ① 相手の業界をざっくり「フォーマル寄り/カジュアル寄り」に分けておく
- ② 相手の「社長・広報・採用担当」がどういう服装かをさらっと事前チェック
- ③ 「会社のカラーを出す」のは、まずは小物から
- におい・シワ・透けを出社前にチェックする習慣
- ① 「におい」は足・上半身・香りのバランス
- ② 「シワ」は“前・横・後ろ”を30秒でチェック
- ③ 「透け」は“自然光+しゃがみ・前屈”でチェック
- まとめ|スタートアップ広報の「服装迷子」から卒業する
- FAQ
スタートアップ広報 女性の服装ガイド|シーン別ビジネスカジュアル&“広報の制服”の作り方
「ビジネスカジュアルでお願いします」。
そう言われてクローゼットの前に立つと、手が止まってしまう——。
スタートアップの広報は、投資家・メディア・候補者・顧客と、会う相手が毎日変わります。
オフィスではTシャツOKなのに、投資家の前ではラフすぎて浮いてしまった苦い記憶。
展示会で一日中立ちっぱなしになり、ヒールと硬いジャケットを選んだことを足の痛みとともに後悔した夜。
雨の日の来客対応で、裾のハネやシワが気になって、写真に写る自分を見るのが少し憂うつになった経験——。
「スタートアップ 広報 服装 女性」と検索したくなるのは、
ただ“おしゃれになりたい”からではなく、
広報としての信頼感と、自分が動きやすいリアルな服装の両方を成立させたいからだと思います。
この記事では、スタートアップで広報を担う方が迷いやすいポイントを整理しながら、
今日から真似できる「広報のちょうどいい服装」を、シーン別・色別・予算感別に落とし込みます。
スタートアップ広報で働く女性の「ちょうどいい服装」とは?
スタートアップで「広報」を任されると、まず迷うのが服装です。
社内はフーディーとスニーカーでも、投資家やメディアの前ではさすがにそれでは行けない気がする。
でも、いかにも「スーツです」という堅い格好も、自分の会社らしくないし、動きづらい——。
しかも、相手は日替わりで、投資家・メディア・候補者・顧客。
登壇の日もあれば、展示会で一日中立ちっぱなしの日、オンライン取材の日もあります。
毎回ゼロから考えていると、朝の準備だけでエネルギーを消耗してしまいます。
ここで目指したいのは、「常に100点を取りに行く服装」ではなく、
誰が相手でも60〜80点を安定して出せる“ちょうどいいライン”を自分の中に作ること。
この章では、スタートアップ広報の仕事の実態と、現場でよく挙がる悩み・失敗パターンを整理しながら、
-
信頼感と親しみやすさを両立させる考え方
-
「ラフすぎ」と「固すぎ」の境目の見つけ方
-
会社のフェーズごとに服装の“温度”を一段階調整するコツ
をまとめていきます。
ここを押さえておくと、後のコーデ例や買い物リストも、「自分だったらこう着る」に落とし込みやすくなります。
信頼感と親しみやすさを同時に叶える服装の考え方
広報の服装に求められるのは、「完璧なオシャレ」ではなく、話しかけやすいのに、仕事はきちんとしていそうという印象です。
信頼感と親しみやすさは、実は次の3つの要素のバランスでつくられます。
-
清潔感
-
統一感(まとまり)
-
柔らかさ(近づきやすさ)
まず「清潔感」は、色や形よりも細部で決まります。
ヨレていない首元、うっすら光沢のあるきれいな生地、アイロンいらずでも“パリッ”と見える素材。
服を増やす前に、「襟・袖・膝まわりのくたびれチェック」を習慣にすると、それだけで信頼感は一段上がります。
次に「統一感」は、色とテイストの“ぶれ幅”を小さくすることで生まれます。
例えば、
-
ネイビー〜グレー〜白でまとめる
-
トップスかボトムスのどちらかは無地にする
-
靴とバッグの色味をどこか一箇所リンクさせる
といった簡単なルールを決めておくだけで、「なんとなくバラバラ」な印象が消えます。
そして「柔らかさ」は、素材とシルエットでほんの少し抜け感を出すこと。
-
カチッとしたテーラードジャケットの代わりに、とろみのあるジャケットやカーディガン
-
真っ白ではなく、オフホワイトやライトベージュ
-
タイトスカートではなく、膝丈〜ミモレ丈のフレアやテーパードパンツ
こうした選び方をすると、「近寄りがたい堅さ」ではなく、「ちゃんとしているのに話しかけやすい」雰囲気に寄せられます。
ポイントは、全部で盛ろうとしないこと。
清潔感と統一感で土台を作り、そのうえでどこか一箇所だけ柔らかさを足す。
これを意識すると、スタートアップ広報としての“ちょうどいい信頼感”が自然と出てきます。
ダンボールニット テーパード風 パンツ(Liala×PG)¥7,590(税込)
伸縮性のあるボンディング素材を使った、デイリーにも通勤にも頼れるきれいめパンツ。ほどよいハリと表面のほのかなツヤで、カジュアルになりすぎず“きちんと感”もキープ。軽くてラクなはき心地だから、オフィスワークの日もワンマイルコーデの日もつい手に取りたくなる一本です。
NEW ドロスト センタープレス パンツ(Liala×PG)¥8,690(税込)
さらっとした肌触りとほのかなツヤ感がちょうどいい、きれいめテーパードパンツ。ウエストはドロスト仕様で、ラクなのにフロントはすっきり見えるデザインです。適度なハリと美シルエットで、オフィスカジュアルから来客対応まで幅広く頼れる一本。
「ラフすぎ」と「固すぎ」の境目を見つけるビジカジの基準
「ビジネスカジュアル」が一番やっかいなのは、人によって“ちょうどいい”の幅が違うことです。
なので、OK/NGを全部暗記するより、自分なりの判断軸を3つだけ持つほうがラクです。
その3つの“調整レバー”がこちら。
-
素材感:Tシャツ地寄りか/スーツ生地寄りか
-
肌の露出:肩・胸元・脚がどれくらい見えているか
-
色・ロゴの強さ:派手色・大きなロゴ・コントラストの強さ
ざっくり言うと、
-
3つのうち2つ以上が「カジュアル側」 → ラフ寄り
-
2つ以上が「フォーマル側」 → 堅め寄り
というイメージで見ておくと、だいたい外しません。
ざっくり例
■ラフすぎ寄り
× プリントTシャツ × 色落ちデニム × 派手スニーカー
→ 素材カジュアル/露出多め/ロゴ強め →× 3つともカジュアル寄りで、投資家・メディアの前では避けたいライン
■ちょうどいいビジカジ
〇 無地のきれいめカットソー × ネイビーテーパードパンツ × レザースニーカー
→ 素材きれいめ/露出ひかえめ/ロゴなし・色数少なめ →〇 中間〜ややフォーマル寄りで、広報の“ベース服”にちょうどいい
■固すぎ寄り
× 濃紺セットアップ × 白シャツ × 黒パンプス(細ヒール)
→ 3つともフォーマル寄り →× 金融・官公庁なら◎だが、スタートアップイベントではやや堅く見えがち
実務的には、
-
ラフな服に「きちんと要素」を1個足す(Tシャツ+テーパードパンツにジャケットを足す など)
-
フォーマルな服から「緩め要素」を1個残す(セットアップの中をカットソーに変える、スニーカーはレザーできれいめにする など)
このどちらかで調整すればOK。
3つのレバーをざっくり意識しておくだけで、その日ごとの「相手」と「場所」に合わせて、ラフすぎ/堅すぎの境目を自分でコントロールできるようになります。
会社のフェーズ別に服装の“温度”を一段階調整するコツ
スタートアップ広報の服装は、エアコンの温度みたいなものです。
「この会社は、何度くらいが心地いい?」を見極めて、
ちょっとだけ「+」「−」する感覚で調整してあげればOK。
ふだんのオフィス服 = 自分の「温度0」
あとは、会社のフェーズに合わせて、温度をちょっと上げるかどうかだけです。
① 立上げ~少人数フェーズの時期:パーカー文化でも「大人のラフさ」に
この時期は、フーディー&スニーカーでも誰も文句を言わないフェーズ。
でも、投資家やメディアの前で**「学生ノリ」に見えるのはさすがに避けたい**ところです。
なので、やることはこれだけ。
-
デニム → テーパードパンツ or きれいめチノにチェンジ
-
プリントT → 無地カットソー or ニットにチェンジ
-
カラフルスニーカー → きれいめスニーカー or ローファーにチェンジ
つまり、
「いつもの自分」から 半歩だけきれいめ に寄せる
くらいでじゅうぶん。
カルチャーのラフさはそのままに、「信頼できそう」の一言をプラスするイメージです。
② 事業が軌道に乗り始めた時期:候補者と顧客に「ちゃんとしてる感」を見せる
このフェーズは、
-
候補者:「ここに転職して大丈夫かな?」 とこちらをじっと見る
-
顧客 :一緒に走っていけるパートナーかどうかを見極める
そんな、“外からの目”が一気に増えるタイミングです。
ここでは、温度を+1段階くらい上げるイメージで。
-
セットアップ or ジャケットを「一軍」として1〜2着持つ
-
ネイビー・グレー・ベージュなど、落ち着いた色をベースにする
-
靴とバッグはレザー調・シンプルデザインでそろえる
ポイントは、
「自分の服装が、そのまま会社の第一印象になる」
と意識しておくこと。
広報が少しだけ先に“きちんと”に寄せておくと、チーム全体の見え方も自然と揃ってきます。
③ 社員が増え上場を見据えた時期:フォーマル寄りの「ブレない安心感」
ここまで来ると、
-
金融機関・監査法人・大企業との打ち合わせ
-
メディア取材や登壇など、「記録に残る場」
が一気に増えてきます。
とはいえ、
「リクルートスーツ時代」に戻る必要はゼロ。
こんな感じをイメージしてください。
-
ジャケットは基本オン。ただし少しリラックスしたシルエットでOK
-
全身ダーク一色にせず、インナーや小物で少しだけ柔らかさを足す
-
ワンピース+ジャケットなど、“女性らしさ+きちんと感”のセットを一つは用意
スタートアップらしさ(フットワーク・柔らかさ)
+ 上場企業らしさ(安定感・信頼感)
このちょうど真ん中の温度をキープするイメージです。
もう迷わない。シーン別・スタートアップ広報の基本コーデ
ここからは、「明日なに着ればいい?」にそのまま答えられる「シーン別の“型”」をつくっていきます。
スタートアップ広報は、
-
午前:社内打ち合わせ
-
昼:オンラインMTG
-
夕方:来客対応
のように、一日の中でシーンが細かく切り替わるのが普通です。
毎回ゼロから考えていると、服装に思考リソースを取られすぎて本業に集中できません。
そこで、この章では、スタートアップ広報・兼務メンバーからよく挙がる悩みをベースに、
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オフィスで社内外対応がある日のベーシックコーデ
-
メディア取材・撮影同席の日に選ぶべきコーデ
-
オンライン会議・ウェビナー中心の日の「上半身映え」コーデ
を「そのまま真似できる型」として整理します。
ここで自分なりの“基準服”を3パターン決めておくと、朝の迷いが一気に減り、必要な買い足しもクリアになります。
オフィスで社内外対応がある日のベーシックコーデ
このシーンで目指したいのは、「動きやすいのに、いつ誰が来ても恥ずかしくない」ラインです。
具体的には、かっちり:ラク=6:4くらいのイメージで組み立てます。
コーデの軸イメージ
-
トップス:とろみブラウス or きれいめカットソー(七分〜長袖)
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ボトムス:ネイビー/チャコール系のテーパードパンツ or ミモレ丈スカート
-
羽織り:薄手ジャケット or 目の詰まったカーディガン
-
靴:ローファー or 低〜中ヒールのパンプス(3〜5cm)
ポイントは、「座っていても、立ち上がっても印象が変わりすぎないこと」です。
PCに向かっている時間が長い日ほど、太ももやお腹まわりのシワ・食い込みが出やすく、午後になるほど「なんとなくくたびれて見える」原因になります。
多くの広報・兼務メンバーからも、
-
ストレッチ性の高いテーパードパンツ
-
ウエストゴムだけど表からは見えないタイプ
は、座りっぱなしでもシワが出にくく、「夕方の来客にもそのまま行ける」という評価が高めでした。
ベーシックコーデのチェックポイント
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色数は3色までに抑える(例:ネイビー/白/ベージュ)
-
上下どちらかは必ず無地にする
-
肩まわりに余裕のあるトップスで、「腕を上げるとインナーが見える」事故を防ぐ
-
バッグはA4+PCが収まる落ち着いたトート or リュック(黒・ネイビー・グレージュ等)
逆に避けたいのは、
-
くたびれたカーディガン(毛玉・裾ヨレ)
-
薄い色のデニム
-
カラフルなスニーカー
など、「急に来客が入ったときに一瞬ためらう」アイテムです。
“これなら誰が来ても大丈夫”と思える一軍セットを1〜2パターン作っておくと、
その日が「来客なし」でも、服装に迷わず済む安心感が手に入ります。
メディア取材・撮影同席の日に選ぶべきコーデ
メディア取材や撮影同席の日は、「カメラに残ること」が前提になります。
ここで重要なのは、
-
実物以上にきちんと見せることではなく
-
実物と画面上のギャップを小さくすること
です。
素材と色は“マットでなめらか”を選ぶ
撮影現場でよく起きる失敗が、
-
テカテカしたブラウスがライトを拾ってしまう
-
薄い生地のジャケットがシワだらけに写る
というパターンです。
これを避けるには、
-
やや厚みがあり、表面がなめらかなポリエステル混・ジョーゼット・ウールライク素材
-
オフホワイト・ライトベージュ・くすみブルー・ライトグレーなど、光を柔らかく受ける色
を選ぶのが安全です。
実際にスマホ+自然光で撮り比べてみると、
同じ白でも「真っ白コットンシャツ」は影とのコントラストが強くなりがちで、
「オフホワイトのとろみブラウス」の方が顔色がやわらかく見えるケースが多くあります。
シルエットは「上半身スッキリ」を最優先
カメラに写る範囲では、肩〜胸〜ウエストのラインがもっとも目に入りやすくなります。
-
肩幅が合ったジャケット or カーディガン
-
胸元が開きすぎないクルーネック/ボートネック/浅めVネック
-
ウエストまわりに適度なゆとりがありつつ、“ダボダボ”には見えないトップス
この3つを押さえると、写真でも「きちんとしているのに、どこか柔らかい」印象にまとまります。
ボトムスは、
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テーパードパンツ
-
Iラインスカート
-
ひざ下丈のワンピース+ジャケット
など、下半身のラインを拾いすぎないものが安心です。
ふちフリンジツイード ラウンドネック ニット カーディガン(Liala×PG)¥9,900(税込)
毛足のあるふわもこニットに、ツイードフリンジをぐるりとあしらった主役級カーディガン。顔周りに華やかさを添えつつ、チャコールの落ち着いた色味でオフィスにもなじむ上品な一枚です。コンパクトな丈感なので、ワイドパンツやロングスカートともバランスよく決まり、シンプルなコーデに羽織るだけでぐっとこなれた印象に。ふんわりリッチな風合いながら自宅で手洗い可能で、デイリーにも気兼ねなく使えます。
当日朝にやっておきたい“カメラチェック”
本番前に、スマホのインカメラで自撮りチェックをしておくと失敗をかなり防げます。
チェックしたいポイントは3つだけです。
-
肩のラインが落ちて見えないか
-
首まわりに影が強く出ていないか
-
アクセサリーが光を反射しすぎていないか
ピアス・ネックレスは、小さめ・揺れない・光りすぎないものを選ぶと、画面でのノイズが減り、「話の中身」に集中してもらいやすくなります。
オンライン会議・ウェビナー中心の日の上半身映えコーデ
オンライン中心の日は、思い切って「バストアップでどう見えるか」に全振りしてOKです。カメラ越しに伝わるのは、ほぼ次の4つだけだからです。
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顔色
-
首〜肩のライン
-
背景とのコントラスト
-
ほんの少し見えるアクセサリー
この4つを整えるだけで、画面上の「話しやすさ」「信頼感」は驚くほど変わります。
上半身映えの“公式”
オンラインの日のベースは、次のシンプルな公式に落とせます。
顔映りの良いトップス
+ 襟・ネックラインで縦ラインを作る
+ 小さめで光りすぎないアクセサリー
具体的には:
-
色:オフホワイト/ライトベージュ/くすみブルー/ライトピンク/ライトグレーなど、肌と背景の両方からほどよく浮く色
-
ネックライン:クルーネックよりボートネックや浅めVネックの方が首が詰まって見えにくい
-
アクセ:小ぶりのイヤーカフ or 一粒ピアス、細めのネックレス1本まで
背景が白壁の場合は、トップスは少し色を入れると輪郭がはっきりします。
逆に、背景がやや暗い場合は、トップスを明るめにして「顔のまわりだけレフ板効果」を狙うと良いです。
オンラインならではのNGポイント
オンラインでは、リアルよりも「動きや光のノイズ」が気になります。
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大振りで揺れるピアス
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細かいストライプやチェック柄(画面上でモアレを起こすことがある)
-
スウェット素材のフーディー(襟まわりがつぶれて顔が暗く見えがち)
このあたりは、相手が無意識のうちに気になってしまう要素なので避けた方が無難です。
また、意外と重要なのが「座ったときのシワとたるみ」。
オンライン会議は座り姿勢が基本なので、
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腕を前に出したとき、二の腕や背中にシワが寄りすぎないか
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腰まわりのトップスがずり上がって“お腹の段”を強調しないか
も、鏡かカメラで一度確認しておくと安心です。
今日から整う。3つの軸で作る広報ワードローブ
ここからは、「どんな服をいくつ持てばいいのか?」というワードローブ全体の設計をしていきます。
スタートアップ広報の場合、
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登壇・取材・来客対応
-
展示会やイベント運営
-
オフィスでの事務作業・オンライン会議
など、1週間の中でシーンが大きく変わります。
そこで便利なのが、「トップス」「ボトムス&ワンピース」「羽織り・セットアップ」という3つの軸で考える方法です。
この3つがバラバラに増えていくと「服は多いのに、組み合わせが決まらない」状態になりがちです。
この章では、
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動きやすくて清潔感が続くトップス
-
シワになりにくいボトムス&ワンピース
-
羽織り・セットアップで“見た目の温度”を微調整する
という3つの軸ごとに、「何枚あれば足りるか」「どんな条件で選ぶか」まで具体的に落とし込みます。
読み終えたときには、あなたのクローゼットから「広報の制服候補」が自然と見えてくるはずです。
動きやすくて清潔感が続くトップスの選び方
トップスは、相手の視界に一番長く残るパーツです。
にもかかわらず、「なんとなく可愛い」「セールで安かった」で増えがちなアイテムでもあります。
スタートアップ広報の“仕事服”として考えるなら、
トップスには次の4つの条件がほぼ必須になります。
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一日中着てもヨレにくい
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自宅洗いしやすく、乾きが早い
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顔が明るく見える色・ネックライン
-
座っていても立っていても“きちんと”に見えるシルエット
① ヨレ・シワに強い素材を選ぶ
実際に1週間程度続けて着てみると、
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綿100%のTシャツ:首元が伸びやすく、2〜3回で「部屋着感」が出る
-
ポリエステル混のとろみブラウス・カットソー:シワがつきにくく、夕方の打ち合わせでも「朝のまま」感が続く
という差がはっきり出ました。
「毎週着たい一軍トップス」には、ポリエステル混やシワになりにくい合繊素材を1〜2割は混ぜるのがおすすめです。
肌触りが気になる場合は、裏側がさらっとしているものを選ぶと「化繊っぽい不快感」がかなり軽減されます。
② 自宅洗いOK&夜洗って朝乾く
忙しい週でも回すためには、
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ネットに入れて洗濯機OK
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ハンガー干し一晩で乾く
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アイロンなしでもシワが目立たない
この3つはほぼ必須条件です。
「洗濯表示を見て、アイロン必須・手洗い専用が多いものは仕事服から外す」という割り切りをしてしまうと、
朝の準備と洗濯のストレスが一気に減ります。
マーメイド Vネック ニット ワンピース(Liala×PG)¥9,900(税込)
マーメイドシルエットが女性らしさをきれいに拾うニットワンピース。裾に向かってゆるやかに広がるラインが、歩くたびに揺れて華奢見えも叶えてくれます。すっきりVネックで顔まわりをシャープに見せつつ、もちっと弾力のあるニットと高い伸縮性で着心地はストレスフリー。1枚で「きちんと感」と「フェミニンさ」が両立するうえ、自宅で手洗いOKなので、忙しい日の“頼れるワンピ”として活躍します。
③ 顔色がよく見える色・ネックライン
トップスは“レフ板”だと思って選ぶと、オンライン・オフライン両方で印象が安定します。
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色:オフホワイト/ライトベージュ/くすみブルー/ライトグレーなど、顔のくすみを飛ばしてくれる色
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ネックライン:開きすぎないクルーネック、浅いVネック、ボートネック
クルーネック:やや可愛らしく柔らかい印象
Vネック:シャープで大人っぽい印象
ボートネック:首まわりがすっきり見え、オンライン映えしやすい
鏡の前でトップスを変えるだけで、「今日は眠そう」「今日は元気そう」の差がはっきり出るので、
平日夜に“顔映りチェック会”を一度やっておくと、後の迷いが激減します。
ビジュー付き ニット 長袖(Liala×PG)¥10,450(税込)
肉厚ニットに大きめビジューを散りばめた、アクセサリーいらずの華やぎトップス。もちっと弾力のあるタッチで1日中ストレスフリーに過ごせて、パンツにもスカートにも合わせやすい絶妙な丈感です。アイボリー&ブラックは2色のビジューで表情豊かに仕上げ、オンライン映えもオフィスでのきちんと感も両立。伸縮性がありつつ自宅で手洗いOKだから、「きれい」と「気軽さ」を両取りしたい日にぴったりです。
④ 何枚持つのが現実的か?
週5勤務で、
-
一軍トップス:3〜4枚(登壇・来客も想定)
-
サブトップス:3〜4枚(社内作業中心の日やカジュアル寄りの日)
くらいあると、多忙な週でも困りにくくなります。
「毎週必ず出番があるか?」を基準にクローゼットを見直すと、買い足すべき色と形が自然に見えてきます。
サテン ベルスリーブ ブラウス(HUIT bouquet)¥10,450(税込)
いつ誰が着ても“きちんと”見える、きれいめベルサテンブラウス。袖口のベルスリーブにはサテン生地をあしらい、手を動かすたびにほのかなツヤが装いを格上げします。さらりとしたポリエステル100%素材でシワが目立ちにくく、長時間の着用でも美しいシルエットをキープします。
バンドカラー フリル フレアスリーブ ブラウス(Liala×PG)¥7,700(税込)
フロントのフリルがさりげなく華やかなブラウス。バンドカラーで首元はすっきりと、甘さをおさえた大人のフェミニンバランスに。袖口にはゴムを通しているので、デスクワークや作業のときはキュッとたくし上げて、たまる袖のボリュームも楽しめます。とろみのあるポリエステル素材はシワになりにくく、きれいめボトムはもちろんデニム合わせのカジュアルまで幅広く活躍する一枚です。
シワになりにくいボトムス&ワンピースで一日中きれいに
ボトムスとワンピースは、「午前と午後で印象が変わりやすいパーツ」です。
朝はきれいでも、
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椅子に長時間座る
-
電車やタクシーで移動を繰り返す
-
展示会で立ったりしゃがんだりする
うちに、膝まわりやウエストのシワが目立ち、「なんとなく疲れて見える」原因になります。
① シワになりにくい素材&シルエット
椅子に長時間座りっぱなし+移動を繰り返していると、
シワに強いのは次のようなタイプです。
-
ポリエステル混のテーパードパンツ(センタープレス入り)
-
ウールライク素材の細身ストレートパンツ
-
やや厚手のポンチ素材スカート・ワンピース
逆に、
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リネン100%
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薄手の綿・レーヨン混
-
伸びやすいニットスカート
は、シワや“膝抜け”が出やすく、午後の予定がある日には不向きです。
「イベントや来客の日は、“リネン以外”を選ぶ」
くらいの簡単ルールを決めておくだけでも失敗を減らせます。
レース襟 リラックス ワンピース(le reve vaniller)¥13,750(税込)
リラクシーなシルエットで一日中らくちんなのに、レース襟が顔まわりを上品に見せてくれるワンピース。こっそりハート柄を編み込んだスカラップレースが、大人の可愛げをさりげなくプラスします。もっちりとしたカットソー生地は滑らかな肌触りでシワになりにくく、長時間の会議や移動の日もノンストレス。フロントポケットと、スナップボタンで詰まりネック/スラッシュネックを切り替えられる2WAY仕様で、オフィスからちょっとしたお出かけまで幅広く活躍します。
スカラップ パールトリム ジャンパースカート(HUIT bouquet)¥14,080(税込)
インナー次第で表情が変わる、着回し力抜群のジャンパースカート。襟ぐりにぐるりとあしらったパールと控えめスカラップが、アクセサリーなしでも顔周りを華やかに見せてくれます。体のラインを拾いすぎないIラインシルエットとやや深めVネックで、すっきり細見え&きちんと感を両立。程よいハリと厚みのあるダブルクロス素材はシワになりにくく、学校行事やお祝いシーン、オフィススタイルまで幅広く頼れる一枚です。
ボンディング フレア スカート(Liala×PG)¥7,590(税込)
しわになりにくいボンディング生地を使った、ふんわりフレアシルエットのきれいめスカート。程よい厚みとハリがあり、長時間座っても型崩れしにくいから、一日中きちんと感をキープできます。透けにくく軽いはき心地で、オフィスはもちろん来客対応やイベントの日にもヘビロテ確定の一枚です。
② 立ち姿と座り姿、両方チェックする
試着のときにぜひやってほしいのが、
-
椅子に深く座る
-
カバンを膝に乗せる
-
立ち上がる・しゃがむ
まで一通りやってみることです。
そのときに見るポイントは、
-
太もも〜膝のシワがどれくらい出るか
-
ポケットやファスナー部分が浮きすぎないか
-
立ち上がったあとに「生地を引っ張って整えないと不安」にならないか
このあたりです。
「何も直さずに次の動作に移れるか」が、実用面での大きな差になります。
③ ワンピースは「一枚で完結する日」の強い味方
ワンピースは、
-
朝のコーデ時間を最短にしたい日
-
オフィス→会食・懇親会まで一気にこなす日
の“時短スイッチ”になります。
広報目線で使いやすいのは、
-
膝下〜ミモレ丈
-
無地 or ごく細かい柄
-
首元は開きすぎず、ジャケットを羽織ってももたつかないもの
です。
色は、
-
ネイビー・ダークグレー:登壇・取材・来客にも安心
-
モカ・ブラウン・カーキグレー:柔らかさを出したい日
あたりから、まず1〜2枚選んでおくと、「ここぞの日」の服に悩まなくなります。
羽織り・セットアップで“見た目の温度”を微調整する
羽織りとセットアップは、
-
気温差
-
空調の強さ
-
突然の来客・撮影
といった「コントロールしづらい要素」から守ってくれる、広報の保険アイテムです。
正直、ここが弱いと、
-
冷房で身体が冷えすぎて後半バテる
-
写真撮影が入ったのにラフすぎて焦る
-
移動中に汗だくになり、到着時には服がヨレヨレ
といった小さなストレスが積み重なります。
① 羽織りは「肩に掛ける」「袖を通す」両方を想定
広報視点で使いやすい羽織りは、次の条件を満たすものです。
-
少し肩にかけるだけでも“きちんと度”が上がる
-
袖を通してももたつかず、PC作業やメモが取りやすい
-
畳んでバッグに入れてもシワが目立ちにくい
具体例としては、
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とろみ素材のノーカラージャケット
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目の詰まったハイゲージカーディガン(ボタンを閉めても前立てがきれいに落ちるタイプ)
などが挙げられます。
オケージョン ブークレ フリンジ ペプラム ジャケット(Liala×PG)¥16,500(税込)
ペプラムシルエットのツイードジャケットは、適度な女性らしさときちんと感があり、特別なシーンにぴったりの一着。体のラインをきれいに見せてくれるので、大人の気になる体型カバーにも◎ パンツスタイルにもスカートスタイルにも合わせやすく、着回し力も抜群です。
ツイード ボレロ ジャケット(Prima Scherrer)¥17,380(税込)
着るだけで“きちんと見え”が叶う、総ツイードのボレロ丈ジャケット。ワンピースやスカートとバランスよく決まるコンパクト丈と、単色ベースのツイードで、オフィスからオケージョンまで幅広く活躍します。胸元と袖口にあしらった大粒パールが、華奢見えするシルエットにさりげない上品さをプラス。吸水速乾・消臭効果のある裏地付きで、長時間の来客対応やイベントの日も、きちんと感と快適さを両立してくれる一枚です。
② セットアップは「温度とフォーマル度」を一気に調整できる
セットアップは、
-
上下セットで着れば登壇・取材対応モード
-
ジャケットだけ/ボトムスだけなら日常モード
と、一組で温度もフォーマル度も微調整できる万能選手です。
選ぶときのポイントは、
-
色:ネイビー・グレー・ベージュなど、トップスの色を選ばないベーシックカラー
-
形:ジャケットは短すぎず長すぎない腰丈、ボトムスはテーパード or ストレート
-
素材:シワになりにくく、季節をまたいで使える中肉厚
1セット目は「どのイベントにも着ていける“オールマイティー枠”」として、
2セット目以降で少しだけ色やシルエットで遊ぶ、くらいが現実的です。
③ 「とりあえず持っていく羽織り」を一着決めておく
予定が読みづらい日ほど、
「とりあえずバッグに入れておく一着」があるとメンタルが安定します。
-
朝は会社でオンライン会議
-
昼から展示会を見学
-
夕方に急な来客対応が入るかもしれない
こんな日には、
-
軽くて丸めてもシワになりにくい
-
黒・ネイビー・ベージュでどのコーデにもなじむ
-
室内の冷房対策にもなる
羽織りを一着カバンに入れておくと、「どんな予定が追加されても何とかなる」という安心感が違います。
色とシルエットで「会社の空気」にフィットさせる
同じ「ビジネスカジュアル」でも、
-
落ち着いたネイビーと直線的なシルエットが多いチーム
-
ベージュや白が多くて、柔らかい素材がメインのチーム
とでは、ぱっと見の「会社の空気」はかなり違って見えます。
スタートアップ広報として前に立つとき、
服装は「自分」だけでなく「会社そのもの」の第一印象になります。
ここで大事なのは、流行を追いかけることではなく、
-
会社のトーン&カルチャー
-
自分の体型や得意なバランス
-
写真・動画に残る前提の見え方
この3つをつなぐ「色」と「シルエット」のルールを持つことです。
この章では、
-
温度差と予定変更に強い羽織り・セットアップを「見た目の温度調整役」として使うコツ
-
顔映りが良く、写真・動画でも冴える色の選び方
-
細見えしつつ、スタートアップらしい軽やかさを出すシルエットの作り方
を整理していきます。
ここまで決まると、チーム全体の“なんとなくバラバラ”が減り、「うちの会社っぽい」統一感が自然と生まれます。
温度差と予定変更に強い羽織り・セットアップの使い方
羽織り・セットアップは、
「寒いから着るもの」ではなく、“会社の空気に合わせて見た目の温度を調整するスイッチ”と考えると一気に使いやすくなります。
① 会社のトーンに合う「ベースカラー」を決める
まずは、羽織り・セットアップを何色で揃えるかを決めます。
おすすめは、「会社の空気」と「業界の印象」の中間を取ることです。
たとえば:
-
信頼感重視・BtoB寄り:ネイビー/チャコールグレー
-
柔らかさ・親しみやすさ重視:ベージュ/ライトグレー/グレージュ
-
テック・プロダクト感:ネイビー+一部ブラックやダークグレー
ポイントは、チームで2〜3色に絞ること。
広報がその中の1色を軸にしておくと、イベントの写真を後から見返したときに「なんとなくトーンが揃っている」状態をつくりやすくなります。
② シルエットで「会社の性格」を表現する
羽織りとセットアップの形は、印象に直結します。
-
直線的・ジャストサイズ寄り
→ きっちり、ロジカル、硬派な印象 -
ややオーバーサイズ・落ち感のある生地
→ 柔らかい、フラット、親しみやすい印象
たとえば、「プロダクトは尖っているけど、組織はフラットで人当たりがいい」会社なら、
-
色:ネイビーやチャコールで“仕事感”
-
形:少しだけ肩を落としたジャケットで“柔らかさ”
のように、「色で信頼感」「シルエットで親しみやすさ」を足してバランスを取る、という考え方ができます。
③ 「温度+1」の場面に備えておく
-
普段:カットソー+テーパードパンツ(温度0)
-
投資家面談/メディア取材:同じインナー+セットアップのジャケット(温度+1)
-
大型イベント登壇:セットアップ上下+きれいめシューズ(温度+1.5)
といったように、同じ服の組み合わせを「温度別パターン」で3段階ぐらい決めておくと、予定変更にも強くなります。
「今日はとりあえず温度0で出社して、午後の相手を見てからジャケットを足す」
という運用もできるので、
羽織りとセットアップは“カバンに入る保険”として1セット持っておくと安心です。
顔映りが良く、写真・動画でも冴える色選び
色は、オンライン・オフラインの両方で印象を左右する「最強のチューニングツール」です。
特にスタートアップ広報は、
-
Webサイトの写真
-
SNSの投稿
-
イベント当日のスナップ
など、「映像として残る前提」で服を選ぶ場面が多くなります。
ここでは、難しいパーソナルカラー論に入りすぎず、すぐ試せる実務寄りの色選びに絞ります。
① まずは「顔映りがいい2色」を決める
クローゼットの前か、自然光の入る窓際で、
オフホワイト・ライトグレー・ライトベージュ・ライトブルー・くすみピンク…など数色のトップスを順番に合わせてみてください。
チェックするのは、たった3つです。
-
クマやくすみが和らいで見えるか
-
目のまわりが暗く落ちて見えないか
-
「ちょっと疲れて見える」色がないか
ここで「これだと顔色が良く見える」と感じる色を2色だけ決めておくと、
-
取材の日はどちらかの色にする
-
オンライン登壇の日はその2色を優先する
という基準ができます。
② 背景とのコントラストを意識する
オンライン会議や撮影現場では、「背景」とのコントラストも重要です。
白背景(オフィスの壁など)の場合
トップスを真っ白にすると輪郭がぼやけやすい
→ オフホワイト/ライトグレー/淡いブルーなど「少しだけ背景と差が出る色」を選ぶ
暗い背景(イベント会場・ロゴボード前など)の場合
黒やネイビーだと背景に溶け込みやすい
→ ベージュ・ライトグレーなど、少し明るい色で顔まわりをはっきりさせる
簡単に言うと、
-
背景が明るければトップスは「少し暗め」
-
背景が暗ければトップスは「少し明るめ」
を選ぶと、写真や動画での“冴え”が出やすくなります。
③ 会社のブランドカラーと「喧嘩しない」色かどうか
採用イベントやデモデイなどでは、
-
背景:会社ロゴカラー
-
社内メンバー:それぞれ好きな色の服
という状況になりがちですが、ここで広報がブランドカラーと喧嘩しない色を選べると、写真の統一感が一段上がります。
-
ブランドカラーがブルー系 → ベージュ・グレー・ホワイト系のニュートラルカラー
-
ブランドカラーがオレンジ・レッド系 → ネイビー・ライトグレー・生成りなど
-
ブランドカラーがグリーン系 → ベージュ・ホワイト・ネイビーなど
など、「ブランドカラー+自分の顔映りの良い色」が共存する組み合わせを、事前に2〜3パターン決めておくと便利です。
細見えしつつ軽やかさを出すシルエットの作り方
「細く見える」こと自体が目的ではなく、
-
写真や動画に残ったときに自分が安心できる
-
動き回ってもだらしなく見えない
という意味での“細見え × 軽やかさ”が、スタートアップ広報にはフィットします。
ここでは、難しいスタイル理論ではなく、明日から真似できるシルエットづくりに絞ります。
① 基本は「Iライン」+動きやすさ
最も汎用性が高いのは、上から下まで縦にすっと落ちる「Iライン」です。
-
上:やや身体から離れる程度のストレートなトップス
-
下:テーパードパンツ or Iラインスカート
-
羽織り:腰〜ヒップが半分隠れるくらいの丈
これだけで、正面から見ても横から見ても、「すっきり・仕事できそう」な印象になります。
ここに「ストレッチ」「後ろウエストゴム」など機能性があると、展示会や長時間移動の日にも耐えられます。
② 気になるパーツ別の“ごまかさないカバー”
-
お腹・腰まわりが気になる →
前だけ少しタックイン/前後差のあるトップスで、**「くびれをつくる」より「境目をぼかす」**意識 -
ヒップラインが気になる →
ジャケットやカーディガンは、ヒップの一番ふくらんだ位置より少し下までの丈を選ぶ -
二の腕が気になる →
ノースリーブなら、ジャケット・カーディガンは肩〜腕に沿う落ち感のあるものを重ねる
ポイントは、「隠す」ではなく視線を散らす・流すこと。
縦ラインをつくるタックやセンタープレス、前立てのラインなどを味方につけると、自然な細見えが叶います。
③ 「重たくならない」軽やかさの足し方
細く見せようとして、
-
全身ダークカラー
-
厚手の生地で体型を全部隠す
といった方向に振り切ると、写真で**“のっぺり・重い”**印象になりがちです。
軽やかさを足すときのポイントは:
-
上下どちらか一方は少し明るめの色か、軽い素材にする
-
足首・手首・鎖骨のいずれか一箇所だけは、ほんの少し肌を見せる
-
バッグや靴、アクセで小さく白やメタルを入れて「抜け」をつくる
たとえば、
-
ネイビーのセットアップでも、インナーをオフホワイトにする
-
黒パンツの日でも、靴をベージュやライトグレーにする
だけで、全身の印象がふわっと軽くなります。
小物と靴で仕上げる“広報らしい”印象づくり
服そのものはそこまで派手じゃないのに、
-
なぜか「きちんとして見える」人
-
なぜか「どこか惜しい」印象になる人
この差は、靴・バッグ・アクセサリーの“数センチ”と“数ミリ”で決まります。
スタートアップ広報は、一日で
-
オフィスのデスクワーク
-
社内外の打ち合わせ
-
取材同席やイベントの立ち合い
をまとめてこなすことも多く、
そのたびに靴やバッグを変えていられません。
だからこそ、
-
長時間歩いてもきれいに見える靴
-
仕事道具が無理なく収まるバッグ・名刺入れ
-
シーンに合わせて「足す/引く」ができるアクセサリー
を“ほぼ固定メンバー”として持っておくと、
服装の仕上がりと日々のパフォーマンスがどちらも安定します。
この章では、展示会やイベント現場でのリアルな経験をもとに、
広報目線での「小物と靴のちょうどいいライン」を具体的に言語化していきます。
長時間歩いてもきれいに見える靴の条件
広報の仕事で一番ダメージが大きいのが、「靴の選択ミス」です。
-
朝は余裕だったのに、夕方には足裏がじんじん
-
デモデイで立ちっぱなし→帰りの電車で一歩ごとに痛い
-
展示会2日目、すでに靴擦れで戦意喪失
こんな状態だと、笑顔やリアクションにも正直、響きます。
**「きれいに見える」+「長時間歩ける」**を両立させるには、次の条件を押さえておくのが近道です。
① ヒールは「高さ」より「太さ」と「安定感」
-
一日中立ち仕事:フラット〜3cm
-
デモデイ・展示会・取材同行:3〜4cm
-
短時間の登壇やフォーマル寄りの場:5cm前後
くらいを目安にしつつ、
ピンヒールよりも太めのブロックヒールを選ぶと安定性が全然違います。
実際に「同じ4cmヒールで6時間立ちっぱなし」という条件で試してみると、
-
ピンヒール:2〜3時間で足裏とふくらはぎが悲鳴
-
ブロックヒール:夕方はさすがに疲れるが、最後まで姿勢が崩れにくい
という差が出ました。
“高さ”だけで判断せず、底面積とかかとの安定感をチェックするのがポイントです。
② つま先の形は「痛くならない限界ライン」で
-
ポインテッドトゥ:きれいめ・シャープだけど、サイズ感がシビア
-
ラウンドトゥ:やわらかい印象で、指が楽
-
アーモンドトゥ:きれいめと快適さの中間
広報的には、アーモンドトゥ寄りのデザインが一番バランスが取りやすいです。
試着時には必ず、
-
夕方のむくみを想定して、ハーフサイズ上も履いてみる
-
つま先を曲げてみて、指がぎゅっとつぶれすぎていないかを見る
を忘れずに。
「ちょっと痛いけど、そのうち慣れるかも」は、現場ではほぼ失敗フラグです…。
③ 色と素材で「きちんと感」を底上げする
同じスニーカーでも、
-
白のキャンバス地
-
黒やベージュのレザー調
では印象がまったく違います。
-
きちんと寄せたい日:黒・ネイビー・ダークグレーのレザー調(スニーカーでも)
-
少し軽さが欲しい日:ベージュやグレージュのローファー
-
展示会フル稼働の日:クッション性の高いレザースニーカー
のように、「きちんと見えつつ自分の足が守られる」ラインを一度決めてしまうと、
朝「今日はこれでいいか…」と妥協する回数が減ります。
バッグ・名刺入れのサイズと質感のちょうどいい基準
広報のバッグは、オシャレ小物というより**“移動するデスク”**です。
-
ノートPC
-
A4資料・パンフレット
-
名刺・モバイルバッテリー・ペン・メモ帳
-
配布用のノベルティ
これらが無理なく収まらないと、
-
鞄がパンパンで見た目がアンバランス
-
必要なものがすぐ出てこず、名刺交換や取材中にモタつく
という小さなストレスが積み重なります。
① 必要最低限が“横並び”で入るサイズ感
理想は、
PC+A4クリアファイルが、縦にではなく横に並べて入るサイズ
それでいて、満杯にしなくても自立する形
です。
縦長トートでギュウギュウに詰めると、
-
取り出すたびにガサガサ音がする
-
名刺入れが底に沈んで行方不明
になりがちなので、
「立ったままでも名刺・ペン・PCにサッと手が届くか」を基準に選ぶのがおすすめです。
② 質感は「マット寄り・装飾少なめ」が安全
-
ツヤ強めのエナメル
-
大きめの金具・ロゴプレート
は、
-
写真で光を反射して悪目立ち
-
カジュアルな場では「頑張りすぎ」に見える
可能性があります。
スタートアップ広報なら、
-
マットなレザー or 合皮
-
シンプルな金具
-
黒・ネイビー・グレージュ・トープなどの落ち着いた色
あたりが、**どのシーンにもなじむ“ちょうどいい質感”**になります。
③ 名刺入れは「手の動きが美しく見えるか」
名刺入れは、
-
黒 or ネイビー or グレージュなどのベーシックカラー
-
開け閉めに時間がかからないシンプルな構造
-
名刺が20〜30枚は余裕で入る容量
であれば十分です。
意外と差がつくのは、「開いたときに中が整理されているか」。
-
自分の名刺と相手の名刺を分けて入れられる
-
くたびれた名刺・古い会社ロゴの名刺などが混ざっていない
このあたりが整っていると、名刺交換の所作自体がきれいに見えます。
「ロゴ入り名刺入れ」は使いたくなるところですが、
投資家・メディアの前では、さりげない無地の方が落ち着いて見える
ケースも多いので、場面によって使い分けられるよう2つ持ちしておくのも一案です。
時計・アクセサリーを「足す/引く」判断軸
アクセサリーは、
-
上手に使えば「こなれ感」「親しみやすさ」を足すスパイス
-
間違えると「仕事よりオシャレ優先?」と思われてしまう危険ゾーン
でもあります。
広報としての正解は、
**“何も付けない”か “一箇所だけさりげなく”**のどちらかを軸にして、
シーンに応じて「足す/引く」を決めることです。
① まずは「時計+小さなピアス/イヤーカフ」を基準に
一番汎用性が高いのは、
-
文字盤が大きすぎないシンプルな腕時計
-
小ぶりのピアス or イヤーカフ(揺れない・光りすぎない)
この組み合わせです。
時計は、
-
メタルベルト:ややフォーマル、きちんと感強め
-
レザーベルト:少し柔らかい、親しみやすい印象
といった違いが出るので、会社や業界のトーンに合わせて一本決めておくと、手元だけで印象調整ができます。
② 「足す」のは一箇所まで
ネックレス・リング・ブレスレットなどを追加するときは、どれか一つまでにするのが無難です。
たとえば、
-
メディア取材の日:時計+小ぶりなピアスのみ(※“話の内容”にフォーカスしてもらう)
-
採用コンテンツ撮影の日:時計+ピアス+ごく細いネックレス(柔らかさを足す)
など、目的に応じて「どこまで足すか」を決めておくとブレません。
③ 「引く」判断ができるかどうかがプロっぽさ
鏡を見たときに、
-
顔より先にアクセサリーの輝きに目がいく
-
歩いたり話したりするときにチャラチャラ音がする
-
オンライン画面でアクセだけが妙に存在感を放っている
このどれか一つでも当てはまるなら、どこかを“引く”サインです。
スタートアップ広報は、
-
言葉
-
プロダクト
-
会社のストーリー
に注目してほしい存在なので、
アクセサリーはあくまで「印象を少しだけ整えるための道具」と割り切ると、判断がブレにくくなります。
季節と天候に左右されないスタートアップ広報の服装術
デモデイ本番の日に、会場が思ったより暑くて汗だく。
展示会で一日立ちっぱなしの足元が、雨でぐしょぐしょ。
真冬の訪問で厚着して行ったら、会議室の暖房が強くて途中から顔だけテカテカ——。
服そのものの「おしゃれ」よりも、
スタートアップ広報の現場でダメージが大きいのは、季節と天候との相性ミスです。
広報は、
-
夏のイベントや撮影で強いライトを浴びる
-
雨の日にPCと資料を抱えて移動する
-
冬の外回りと、暖房の効いたオフィスを行き来する
といったシーンが多く、気温・湿度・天候の影響をまともに受ける職種と言ってもいいくらいです。
この章では、夏・梅雨・真冬のイベント現場での失敗談・成功パターンをもとに、
-
汗・湿気に強い素材とインナーで夏場を乗り切る方法
-
雨の日や移動が多い日の“濡れにくい&崩れにくい”装い
-
真冬の防寒とオフィスの温度差を両立する重ね着のコツ
を、「今日からマネできるレベル」まで具体的に落とし込んでいきます。
季節対策まで設計できると、イベントの日のコンディションが安定し、服装の心配より“伝える仕事”に集中できるようになります。
汗・湿気に強い素材とインナーで夏場を乗り切る
夏の広報現場は、想像以上に体力勝負です。
-
外はムッとする湿気と日差し
-
屋内はキンと冷えた冷房
-
移動中はマスクとPCバッグでじんわり汗
この状況で「見た目のきちんと感」と「快適さ」を両立させるには、
**“何を着るか”より先に“何を肌に直接触れさせるか”**を決めるのが近道です。
① インナーは「吸汗速乾+サラッとした肌離れ」が最優先
真夏に比べてみると、
-
綿タンクトップ:汗を吸っても乾きにくく、背中にぺったり貼りつく不快感
-
吸汗速乾インナー(ポリエステル・ナイロン混):汗をかいた直後はひんやり、数十分でサラッと戻る
という体感差がかなり大きく出ました。
ポイントは、
-
首元や袖から見えない「広めUネック・Vネック」を選ぶ
-
フィットしすぎない、うっすら浮いているくらいの密着感を選ぶ
こと。
インナーが汗を受け止めてくれるので、
-
ブラウスやジャケットの汗ジミ
-
背中に張りついた布のシワ・よれ
をかなり防げます。
② 表に着る服は「マットで薄すぎない」素材
夏だからといって、
-
テロテロに薄い生地
-
強い光沢のある素材
を選ぶと、
-
ライトで透けやすい
-
汗を含んで肌に張りつき、線が出やすい
という別の問題が出てきます。
広報目線での“ちょうどいい夏素材”は、
-
ジョーゼット系のとろみブラウス
-
適度な厚みのあるポリエステル混カットソー
-
マットな質感のストレッチパンツ
など、「マットだけど軽い」「薄すぎないけど涼しい」と感じる中厚の生地です。
③ 色で汗ジミとテカリを目立たせない
汗ジミが特に目立ちにくいのは、
-
ネイビー/ブラック(ただしホコリは目立ちやすい)
-
ミドル〜ダークグレー
-
濃いめのブルーやカーキ
逆に、淡いグレー・ベージュの一部は、汗ジミがくっきり出る地雷ゾーンです。
夏のイベント用には、
-
「汗ジミが出ない色」のトップスを1〜2枚
-
「洗ってすぐ乾くインナー」を2〜3枚
持っておくだけでも、猛暑日の安心感が全然違います。
雨の日や移動が多い日の“濡れにくい&崩れにくい”装い
雨の日の広報は、
-
傘+PC+資料
-
滑りやすい床
-
濡れた裾と靴
というトラップだらけです。
「なんとか無事に着いたけれど、裾はびしょぬれ、前髪はしっとり、靴の中はふやけたソックス…」
この状態で大事な打ち合わせに入ると、自分のコンディションを整えるだけで精一杯になってしまいます。
① ボトムスと靴は「床から何センチ離すか」を意識
雨の日の大敵は、
-
地面の水たまりによる裾の跳ね
-
階段や段差での滑り
です。
ボトムスは、
-
フルレングスのワイドパンツ → 裾が確実に濡れるので避ける
-
くるぶし〜足首が少し見えるテーパードパンツ or 細身ストレート
-
ミモレ丈スカート(タイツ or 靴下で調整)
あたりにしておくと、地面からの距離が保てて安心です。
靴は、
-
防水レザー or 撥水加工のローファー・ショートブーツ
-
レイン対応のきれいめスニーカー
など、**「見た目は仕事用、機能はレインシューズ」**くらいの感覚で選ぶとラクです。
完全防水の“いかにもレインブーツ”と、
防水仕様のプレーンなレザー調シューズを比べてみると、後者の方が
-
室内でも違和感がなく、
-
撮影や来客対応のときも安心
というケースが多くありました。
② アウターは「丈」と「重さ」で選ぶ
長いレインコートは安心感がある一方、
-
電車内やカフェで脱いだときに扱いに困る
-
撮影や打ち合わせのときにハンガーがなくて苦労する
というデメリットもあります。
スタートアップ広報向きなのは、
-
太もも〜ひざ上くらいの撥水トレンチ or フーディー
-
畳んでバッグに入れられる薄手の撥水ブルゾン
のような、**「外ではちゃんと守ってくれて、屋内に持ち込んでも邪魔にならない」**アウターです。
③ 髪とバッグまわりの“崩れ対策”もセットで
雨の日は、服だけでなく、
-
前髪・後れ毛がうねる
-
バッグの中身がびしょびしょになる
といった問題も起こりがちです。
-
前髪はあえてピンや小さめバレッタで留める前提のヘアにする
-
防水スプレーをバッグの底や側面にあらかじめかけておく
-
PCや書類は専用スリーブ+チャック付き袋で二重ガード
ここまでやっておくと、「雨でバタバタしてる人」ではなく、
「天候も織り込んで段取りしている人」という印象になります。
真冬の防寒とオフィスの温度差を両立する重ね着
真冬の広報は、
-
外:冷たい空気と強い風
-
移動:満員電車や徒歩
-
室内:暖房でぽかぽか、ときに暑いくらい
というジェットコースターみたいな温度差の中を行ったり来たりします。
ここで「とにかく厚着!」に振り切ると、
-
屋内で暑くなりすぎて顔がテカる
-
ジャケットを脱いだら“部屋着感”が出る
という別の悩みにぶつかります。
① 肌側から「薄く・暖かく・調整しやすく」
防寒は、
-
インナー
-
中間層(ニット・カットソー)
-
アウター
の3レイヤーをどう組むかで決まります。
-
インナー:薄手の発熱系インナー(首元から見えないタイプ)
-
中間層:ハイゲージニット or ジャケットの中に着られる厚みのカットソー
-
アウター:ロングコート or 中綿コート
という組み合わせが、広報的には扱いやすいです。
ポイントは、
「室内では中間層+インナーで過ごせるかどうか」
アウターを脱いだときに、きちんと感が保てる中間層を一軍にしておくと、
どの場所でも見た目が安定します。
② 「脱いだときに完結するコーデ」を前提にする
真冬の日の失敗あるあるが、
-
厚手ニット+ダウンコート
-
下は伸びるレギンスパンツ
のように、「外に出ること」に寄せすぎてしまうパターンです。
室内に入った瞬間、
-
暑くてアウターを脱ぎたい
-
でも、ニット一枚だとラフすぎて心もとない
というジレンマに陥ります。
広報目線では、
「アウターを脱いだ状態」=打ち合わせ・取材に参加できる姿
を基準にして、
アウターはあくまで移動時専用
と割り切るのがおすすめです。
たとえば:
-
インナー+薄手ニット+セットアップジャケット
-
その上にロングコートを重ねる
という構成なら、
-
外:しっかり防寒
-
室内:ジャケット+ニットでちょうどいい
を両立できます。
③ 足元と首元を「ポイント防寒」
全身をモコモコにするよりも、
-
首
-
手首
-
足首
の“3つの首”を集中的に温めた方が、見た目も動きやすさも保ちやすいです。
-
首:薄手マフラー or ストール(室内に入ったらすぐ外せるもの)
-
手:ポケットに入る薄手手袋 or スマホ対応手袋
-
足:タイツ+靴下の重ね履き/裏起毛タイツなど
このあたりで“体感温度を上げる調整パーツ”を持っておくと、
アウター自体を過剰に厚くする必要がなくなります。
限られた予算で「広報の制服」をそろえる買い物リスト
ここまでで、
-
シーン別のコーデの型
-
ワードローブの3つの軸
-
季節・天候への対応
はイメージできてきたと思います。
ただ、現実問題として気になるのが、**「じゃあ何から買えばいいの?予算はどれくらい必要?」**というところです。
スタートアップ広報の多くは、
-
給与レンジ的に無限に服に投資できるわけではない
-
でも、最低限「会社の顔」として恥ずかしくないクオリティは保ちたい
-
プチプラも上手に混ぜつつ、“安っぽく見えないライン”をキープしたい
という、なかなかハードな条件の中でやりくりしています。
この章では、スタートアップ広報・兼務職の方々から聞いたクローゼットの悩みをベースに、
-
まず投資したい3つの“軸になる”アイテム
-
プチプラで定期的に入れ替えるべき更新アイテム
-
「買わない」と決めるためのチェック基準
を、「具体的な買い物リスト」の形で整理します。
読みながら、自分のクローゼットと照らし合わせれば、“次の給料日で買うもの”がかなりクリアになるはずです。
まず投資したい3つの“軸になる”アイテム
限られた予算でも、「ここだけはケチらないほうがいい」という**“軸アイテム”が3つ**あります。
逆に言えば、この3つさえしっかりしていれば、あとはプチプラや手持ちで十分に戦えます。
① ネイビー or グレー系のセットアップ(ジャケット+ボトムス)
出番の多さと信頼感のバランスで考えると、
-
ネイビー
-
チャコールグレー
-
グレージュ
あたりのセットアップは、完全に「元が取れる投資」です。
-
投資家向けピッチ
-
メディア取材同席
-
展示会初日
-
オフィスでの大事な来客
など、「ここは外したくない」という日にほぼ確実に登場します。
価格帯の目安としては、
-
一般的トレンドブランドの**“中価格帯”**(安すぎず、高級すぎず)
-
多少の値段差よりも、「肩まわり・ウエスト・丈感」のフィット感を優先
ここはセールでの妥協買いではなく、できれば実店舗で試着して決めるゾーンです。
一着あると、「困ったらこれで行ける」というメンタルの支えにもなります。
② 顔映りが良い“勝負トップス”
2つ目は、**「写真・動画・オンライン会議、全部で顔が明るく見えるトップス」**です。
色は人によりますが、たとえば:
-
オフホワイト
-
ライトベージュ
-
くすみブルー
-
ライトグレー
など、自分の顔色と相性がいい色を1〜2色に絞って、
-
シワになりにくい
-
洗濯しやすい
-
ネックラインが開きすぎない
という条件で、一段階だけいいものを選びます。
「このトップス+さっきのセットアップ」で、
-
登壇
-
撮影
-
重要な初対面
など、ほとんどの“ここぞの日”を乗り切れるので、コスパはかなり高い投資です。
③ 長時間でも信頼感をキープできるきれいめシューズ
3つ目は、歩けるのにきちんと見える靴。
-
黒 or ネイビー or ベージュ系
-
3〜5cm程度のブロックヒール or ローファー
-
防水 or 撥水加工があればベスト
価格帯は、
「歩きやすい靴」で定評のあるブランドの中価格帯
を一足だけ“お仕事用”として確保するイメージです。
展示会・来客・外出・取材…
どんな日でも**「とりあえずこれを履いておけば大丈夫」**と思える一足は、
気持ちの安定感にもつながります。
プチプラで定期的に入れ替えるべき更新アイテム
一方で、「高いものを買っても結局消耗する」アイテムもあります。
ここは割り切って、プチプラ〜中価格帯で定期的に更新する前提で運用するのが現実的です。
① 白・淡色トップス(カットソー・シャツ)
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襟ぐりの黄ばみ
-
生地の毛羽立ち
-
なんとなくのくすみ
が出やすい、白や淡い色のトップスは、いくら上質でも使用回数に限界があります。
広報目線では、
-
毎シーズン「白 or 淡色トップス」を1〜2枚プチプラで更新
-
古いものはインナー用や在宅用に格下げ
といったローテーションが現実的です。
「高い白Tを大事に着る」よりも、
**「いつ見ても首元がパリッとしている白トップス」**でいることの方が、信頼感につながります。
② インナー類(キャミ・タンク・タイツ・靴下)
インナーは、
-
洗濯頻度が高い
-
擦れやすい
-
直接肌に触れる
という条件から、どうしても消耗が早くなります。
ここは完全に消耗品扱いで、
-
年に1〜2回、まとめて買い替える
-
「生地が薄くなってきた」「色があせてきた」ら即入れ替える
くらいで割り切ってOKです。
インナーのくたびれは、表に出てこないようでいて、
-
透けたとき
-
首元からチラ見えしたとき
に一気に印象を落としてしまうので、ケチらない方がトータルでは得です。
③ トレンド寄りの1点小物
-
旬の色のストール
-
少し太めのバングル
-
シーズン限定カラーのバッグチャーム
など、「今年っぽさ」を足すための小物は、
プチプラ〜手頃な価格帯で1〜2点だけ持つのがバランスがいいです。
ベースの服は長く着回しつつ、
-
今年はグリーン系を足す
-
来年はシルバー小物を足す
といった形で、小物だけ毎年アップデートしていくイメージです。
「買わない」と決めるためのチェック基準
予算が限られているときほど大事なのが、
「買う基準」ではなく「買わない基準」を持つことです。
ここでは、広報・兼務メンバーに
「結局ほとんど着なかった服の特徴」をヒアリングした結果をもとにした、**“買わないためのチェックリスト”**を共有します。
① 着用シーンが具体的に3つ浮かばないものは買わない
レジに向かう前に、自分にこう聞いてみてください。
「この服を着ていく具体的な場面を、3つ言える?」
-
投資家面談の日
-
メディア取材同席の日
-
採用向けの撮影日
など、仕事シーンで3つ以上浮かべばOK。
「なんとなく可愛い」「いつか飲み会で着るかも」程度なら、一旦棚に戻すサインです。
② 広報として「自分だけ」得をする服は避ける
-
露出が多くて、本人はスタイルがよく見える
-
ロゴや柄が強くて、SNSでは映える
こうした服は、一見“盛れる”ように見えても、
-
相手から見たときに「会社」との距離感が謎になる
-
チームメンバーとのトーンがズレる
といったリスクを抱えています。
「これは“自分”だけが得をする服か、それとも“会社”も得をする服か?」
という問いで一度フィルタを通すと、冷静に判断しやすくなります。
③ メンテナンスが想像できないものは見送る
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アイロン必須の繊細なブラウス
-
クリーニング前提のジャケット
-
色落ちしやすく、単品でしか洗えない濃色アイテム
これらは、忙しい広報には**「実質・着るハードルが高い服」**になりがちです。
「平日の夜、これを洗ったりアイロンしたりする自分がリアルに想像できる?」
と自問して、「うーん…」と迷うなら、買わないほうが賢明です。
④ 「セールだから」「今だけ価格」は、一晩おく
セール品は、
-
予算的には魅力的でも
-
「本当に必要だったか?」という問いに弱い
という側面があります。
オンラインなら、一度カートから出して、翌日まだ欲しければ買う。
店舗なら、「スマホで写真だけ撮って一晩置く」。
それでも「やっぱり欲しい」と思えたものだけを迎え入れると、
クローゼットの“未着用ゾーン”をかなり減らせます。
月〜金で考える、もう迷わない一週間の着回し
ここまでで、「どんなアイテムを持つか」「どんな軸で選ぶか」は整理できました。
次の一歩は、それを実際の一週間のスケジュールに落とし込むことです。
スタートアップ広報のカレンダーは、だいたいこんな感じになりがちです。
-
月:全体MTG・週次の定例・社内調整が多い
-
火:顧客・パートナー・投資家との打ち合わせが入りやすい
-
水:展示会・イベント・外出・取材など“動きのある日”が増えがち
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木:前倒し・後ろ倒しの予定変更が集中しやすい
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金:カジュアルフライデー+オンライン/会食などが混ざる
毎朝ここに合わせてゼロから服を考えるのは、正直、もったいないです。
この章では、広報・兼務メンバーが一週間のコーデを振り返ったときによく出てきたパターンをもとに、
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月・火:信頼感を高めるフォーマル寄りコーデ
-
水・木:予定変更に強い“変化対応型”コーデ
-
金:カジュアルすぎない軽やかコーデ
という3つのリズムで、一週間を「ほぼ制服化」するイメージを紹介します。
読みながら、自分の予定に当てはめていけば、そのまま「月〜金の着回し表」が完成します。
月・火は信頼感を高めるフォーマル寄りコーデ
月・火は、
-
週次の社内ミーティング
-
今週の動きを決めるキックオフ
-
重要な顧客・パートナーとの打ち合わせ
が入りやすい、“信頼感を貯金しておきたい2日間”です。
ここは、フォーマル度をいつもより0.5〜1段階上げるつもりで組んでおくと安心です。
月曜:社内外から「今週も任せられそう」と思わせるベースコーデ
イメージ:セットアップを使った「今週のスタート服」
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トップス:顔映りの良いオフホワイト or ライトベージュのとろみブラウス
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ボトムス:ネイビー or グレーのテーパードパンツ(セットアップの下)
-
羽織り:同色セットアップジャケット
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靴:3〜4cmのきれいめブロックヒール or ローファー
-
バッグ:PC+A4資料が入るシンプルトート
朝イチの全体MTG、週次定例、社内での根回しや相談など、
「今週の空気」を決める場に出ることが多い月曜は、
「とりあえずこの格好で出社すれば、誰に会っても大丈夫」な一張羅を固定してしまうのが楽です。
広報・兼務メンバーへのヒアリングでも、
「月曜の朝は“考えたくない”ので、ほぼ同じセットアップ+インナーにしている」
という声がかなり多く、
“月曜ユニフォーム”を決める=一週間分の安心の先払いになっていました。
火曜:社外ミーティング・オンラインも想定した“二段構えコーデ”
イメージ:ジャケットを“着る/脱ぐ”で温度調整できる日
-
トップス:ライトグレー or くすみブルーのニット/カットソー(上半身映え重視)
-
ボトムス:月曜と同じセットアップパンツ or シワになりにくいスカート
-
羽織り:ネイビー or グレージュのジャケット(持ち歩き前提でもOK)
-
靴:ローファー or きれいめスニーカー(移動多めの日は歩きやすさ優先)
火曜は、
-
「月曜に話したことを動かすための社外打ち合わせ」
-
「週内の取材・イベントの調整」
が入りやすいので、“社外の人と会う前提”で少しだけフォーマル継続が安全です。
オンライン会議が多い場合は、
-
トップス:オンライン映え
-
ジャケット:対面ミーティングや来客が入ったときにさっと羽織れる保険
という“二段構え”で考えておくと、予定変更にも強くなります。
水・木は予定変更に強い“変化対応型”コーデ
水・木は、週の真ん中で、
-
展示会の運営や見学
-
取材・撮影の立ち会い
-
突発的な打ち合わせの追加・時間変更
など、“変化球”の予定が入ることが多い曜日です。
ここでは、「何が来てもギリ許容できる」変化対応型コーデをベースにしておくと安心です。
水曜:動き回る前提の「きれいめフラット」コーデ
イメージ:一日動いても、シワと足の痛みが最小限
-
トップス:シワになりにくい半袖〜七分袖ブラウス or きれいめカットソー
-
ボトムス:ストレッチの効いたテーパードパンツ or Iラインスカート
-
羽織り:軽めのジャケット or カーディガン(肩掛けも想定)
-
靴:レザー調スニーカー or ローファー(長時間歩ける一軍)
展示会や外出が入りそうな日は、“動けること”を最優先にしつつ、
ジャケットや羽織りで**「少し格上げできる余白」**を残しておくと、
急に「このあとクライアントも来ます」になっても慌てずに済みます。
木曜:オンライン・対面どちらにも転べる「ハイブリッド」コーデ
イメージ:上半身映え+下半身ラクのバランス型
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トップス:顔映りの良いニット or ブラウス(オンラインカメラ前提)
-
ボトムス:シワになりにくいジャージー素材パンツ or ポンチ素材スカート
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羽織り:セットアップジャケット or きれいめカーディガン
-
靴:ローファー/きれいめスニーカー(オフィス中心なら控えめスニーカーも可)
木曜は、週前半で決まった予定がずれ込んできたり、
「やっぱりこの日でいいですか?」と日程変更が発生しやすいタイミング。
-
午前:オンライン打ち合わせ
-
午後:対面での訪問や来客
-
合間:PC作業・資料作り
と、一日の中でモードが何度も切り替わる前提で、
「上半身は常に人前に出られる」「下半身は一日座ってもラク」を狙ったコーデにしておくと、体力もメンタルも守れます。
金曜はカジュアルすぎない軽やかコーデで締めくくる
金曜は、
-
社内が少しゆるむカジュアルフライデー
-
午後以降にオンラインウェビナーやカジュアルな打ち合わせ
-
夜に社外の人との食事やライトな懇親会
など、「完全オフではないけれど、平日の中では一番空気が柔らかい日」です。
ここで意識したいのは、
**「カジュアルダウン」ではなく「緊張をほぐしたきちんと感」**です。
金曜:色と素材で“軽さ”を足しつつ、ラインはそのまま
イメージ:月〜木の型を崩さず、“週末の空気”だけ足す
-
トップス:やわらかい色(ライトブルー・くすみピンク・ライトカーキなど)のニット or カットソー
-
ボトムス:ネイビー or グレーのテーパードパンツ/きれいめデニム(社内文化次第)
-
羽織り:ジャケットより一段柔らかいカーディガンやノーカラージャケット
-
靴:ローファー or きれいめスニーカー
-
小物:ストールやアクセサリーで、少しだけ遊びを足す
シルエットは**月〜木と同じ「Iライン・きれいめベース」**をキープしつつ、
-
色を少し明るくする
-
素材をやわらかくする
-
小物をほんの少しだけ増やす
くらいに収めておくと、
「ちゃんと仕事モードだけど、どこかリラックスしている」印象になります。
金曜に避けたい“やりすぎカジュアル”
-
ダメージデニム・色落ちが激しいデニム
-
大きなロゴTシャツやパーカー
-
スポーツブランド感の強いスニーカー
などは、
-
夕方以降に「やっぱりお客様も来ることになりました」
-
オンライン配信に急きょ写り込むことになりました
といったときに困りがちです。
金曜は、
「どこか一箇所だけ週末っぽくする」
をルールにして、
-
色だけ軽やかにする
-
素材だけ柔らかくする
-
靴だけスニーカーにする
のように**“一箇所カジュアル”で止めておくと、事故が起こりません。
スタートアップ広報だからこそ避けたい服装の落とし穴
ここまで、「ちょうどいい広報の服装」をつくるための
-
シーン別の型
-
ワードローブの軸
-
季節・天候対策
を整理してきました。
一方で、スタートアップ広報には
**「気づかないうちにやってしまいがちな服装の落とし穴」**もあります。
たとえば——
-
写真や動画で、自分だけ色・柄・露出が強く出てしまう
-
相手の業界や文化から見ると「ちょっとラフすぎ」「逆に堅すぎ」になっている
-
本人は気づいていないけれど、におい・シワ・透けが信頼感を削っている
こうした「小さいけれど致命傷になり得るポイント」は、
誰もはっきり教えてくれないまま、現場でちょっとずつ事故が起きがちです。
この章では、広報・採用・営業メンバーから集めた失敗談と一次体験をもとに、
-
写真・動画で「強く出すぎる」要素を抑えるポイント
-
相手の業界・文化から浮かないための服装マナー
-
におい・シワ・透けを出社前にチェックする習慣
を、**「これだけは事前に押さえておきたいNGリスト」**としてまとめます。
ここだけ意識しておくだけでも、「あとから写真を見返して落ち込む回数」をかなり減らせます。
写真・動画で「強く出すぎる」要素を抑えるポイント
現場にいるときはそこまで気にならなかったのに、
あとから写真や動画を見返してみたら——
-
「自分だけ色がやたら強い」
-
「柄がうるさくて目がそこに行ってしまう」
-
「光ってるのは顔じゃなくてアクセとブラウス…」
ということ、結構あります。
広報としては、「主役はあくまで代表・プロダクト・ストーリー」で、自分は脇役でいたい場面も多いはず。
そのために、“画面で強く出すぎない”ための最低ラインを押さえておきましょう。
① 「一番明るい色」と「一番暗い色」は自分が取らない
集合写真やイベント動画では、
-
一番明るい色
-
一番暗い色
を着ている人に、視線が集まりやすくなります。
-
背景が白系のとき → 真っ白なワンピース・上下真っ黒コーデは避ける
-
ロゴボードがカラフルなとき → 原色トップスや多色柄は避ける
というように、
「今日の場で、一番明るい/暗いポジションは主役に譲る」
という発想を持っておくと、映像の中で“ちょうどいい存在感”に落ち着きます。
② 大きな柄・強いコントラストは「上半身には持ってこない」
-
大きな花柄
-
太めのボーダー
-
白×黒などコントラスト強めの柄
は、実物で見るより映像の方がうるさく見えがちです。
-
上半身:無地〜ごく細かい柄にしておく
-
柄ものを使うなら:スカート・パンツ・スカーフなど、画面で主役になりにくい位置
にとどめると、「盛り方」ではなく「話の中身」に自然と注目が集まります。
③ 光を強く反射する素材とアクセは、量を絞る
-
サテン・エナメル・ラメ入りニット
-
大きなクリスタル系アクセサリー
-
鏡面仕上げの大ぶりピアス・ネックレス
は、ライトや自然光を拾って**“ピカッ”と光りやすい要素**です。
-
トップスをマットな素材にするなら、アクセは少し光ってもOK
-
逆に、ブラウスに少しツヤがあるなら、アクセはマットで小ぶりに
というように、
「ツヤ・キラキラは、コーデ全体で一箇所だけ」
にしておくと、ちょうどいいバランスになります。
④ 当日、スマホのインカメラで「10秒チェック」
本番前に、スマホのインカメラで
-
顔・上半身を写した状態で
-
軽くしゃべったり、首や肩を動かして
10秒だけ動画を撮ってみると、
-
ツヤが出すぎている部分
-
柄やアクセがうるさく見える箇所
がかなりリアルにわかります。
そこで「ちょっと気になるな」と感じたら、
-
アクセを一つ減らす
-
羽織りを変える
-
髪を耳にかけて見せる面積を変える
など、その場で微調整できる範囲で“抑え”を入れておくのが、広報としてのリスク管理です。
相手の業界・文化から浮かないための服装マナー
スタートアップ側からすると「いつものビジカジ」のつもりでも、
-
金融・製造・公共系の相手から見ると“軽く見える”
-
逆に、クリエイティブ業界からすると“固すぎて距離を感じる”
というギャップは起きやすいです。
広報は「橋渡し役」なので、「うちの会社らしさ」と「相手の文化」の中間を取りに行く意識が必要になります。
① 相手の業界をざっくり「フォーマル寄り/カジュアル寄り」に分けておく
完全に覚えなくて大丈夫ですが、ざっくりでいいので、
-
フォーマル寄り:金融、保険、行政、伝統的な製造業、医療機関など
-
中間:IT/SaaS系BtoB、大手〜中堅企業の本社部門など
-
カジュアル寄り:Web・広告・クリエイティブ系、スタートアップ同士、採用イベント中心の場など
くらいの「温度マップ」を自分なりに頭に入れておきます。
-
フォーマル寄りの相手には、
→ ジャケットあり前提/色はネイビー・グレーなど落ち着いたトーン/靴はスニーカーではなくローファー or パンプス -
カジュアル寄りの相手には、
→ 上だけジャケット or きれいめカーディガン/色で少し柔らかさを足す(ベージュ・ライトグレーなど)
といった**「うちの標準から±0.5段階だけ調整」**くらいでOKです。
② 相手の「社長・広報・採用担当」がどういう服装かをさらっと事前チェック
会う会社の
-
コーポレートサイト
-
note・オウンドメディア
-
SNS(X・Instagramなど)
で、
**「代表や広報がどんな服で写っているか」**を軽くチェックしておくと、かなり参考になります。
-
ほぼスーツ or セットアップ → こちらもジャケット必須
-
ジャケット+Tシャツなど、少し崩している → インナーにカットソーでもOK
-
かなりラフ(スウェット・デニム) → 自社の基準から「少しだけラフ寄せ」するか検討
というように、「先方の“きちんと”の基準値」を一瞬覗いておくイメージです。
③ 「会社のカラーを出す」のは、まずは小物から
相手に合わせすぎると、「自社らしさ」が消えすぎるのでは?という不安もあると思います。
そういうときは、
-
スカーフ・アクセサリー
-
ノート・ペン・PCケース
など、小物で自社のカラーや世界観を少しだけ足すとバランスが取りやすいです。
たとえば、
-
服装はネイビー系できちんと揃える
-
でも、PCケースだけ自社カラーに近い色にする
-
名刺のデザインやロゴ入りノートで「らしさ」を出す
といった形です。
服で“攻めすぎない”代わりに、小物や資料でブランド感を伝えるイメージを持っておくと、「浮かず・埋もれず」のポジションを取りやすくなります。
におい・シワ・透けを出社前にチェックする習慣
最後の落とし穴は、
-
におい
-
シワ
-
透け
といった、距離が近くなった瞬間に効いてくる要素です。
どれも本人は慣れてしまっていて気づきにくく、指摘もしづらいので、
広報としては「セルフチェックの習慣」に落としておくのが安全です。
① 「におい」は足・上半身・香りのバランス
チェックしたいのは、
-
足元(靴・タイツ・ストッキング)
-
上半身(汗・タバコ・飲食店のニオイ移り)
-
香水や柔軟剤の強さ
の3点です。
出社前(または会社に着いてすぐ)、
-
靴を脱いだ状態で、一度足元のニオイをチェック
-
アウターを脱いで、ニオイがこもっていないか確認
-
香水をつけるなら「自分でほのかに分かるか、分からないか」レベルまで
に抑えるのが無難です。
特に、
-
前日の飲み会帰りのコート
-
焼肉・居酒屋のニオイ移り
は翌日に残りやすいので、**「アウターだけは別で干しておく・消臭スプレーを習慣にする」**など、ルール化しておくと安心です。
② 「シワ」は“前・横・後ろ”を30秒でチェック
鏡の前で、
-
正面
-
横向き
-
背中側(できれば三面鏡 or スマホカメラで確認)
を30秒でざっとチェックします。
見るのは、
-
前:お腹まわり・スカートやパンツの前面のシワ
-
横:ヒップライン・太ももの横シワ
-
後ろ:腰〜背中のシャツ出・ジャケットの背中のつっぱり
「まあ、ギリOKかな」と判断できるならそのまま出てOKですが、
-
どう見ても目立つシワが1〜2本ある
-
背中で布がつっぱっている
場合は、
-
その場でスチームアイロン or 霧吹き+ドライヤー
-
もしくは「別の一軍アイテムに差し替える」
など、出る前に手を打つクセをつけておくと、午前中からのテンションの落ち込みを防げます。
③ 「透け」は“自然光+しゃがみ・前屈”でチェック
透け問題は、
-
白や淡い色のトップス・ボトムス
-
夏場の薄手素材
で特に起こりがちです。
チェックするポイントは:
-
自然光の入る場所で、インナーのラインや色が透けていないか
-
しゃがんだとき、前屈みになったときに、背中やヒップラインがどこまで見えるか
です。
**「座った状態でどう見えるか」**を事前に確認しておくと、
-
会議中に前屈みになるたびに気になる
-
展示会でしゃがんだときにハッとする
といったストレスを大幅に減らせます。
まとめ|スタートアップ広報の「服装迷子」から卒業する
スタートアップ広報の服装には、
「この業界ならこれが絶対正解」というユニフォームはありません。
でも、この記事で整理してきたように、
-
シーン別の型(来客・登壇・日常、オンライン・オフライン)
-
3つの軸(トップス/ボトムス&ワンピース/羽織り・セットアップ)
-
色とシルエットのルール(会社の空気・自分の体型・写真写り)
-
季節・天候に負けない工夫
-
予算内での投資アイテムと更新アイテムの分け方
さえ決めてしまえば、「毎朝ゼロから悩む広報」からは確実に卒業できます。
明日からできるステップを、もう一度だけ整理しておきます。
-
来客・登壇・日常の3パターンを“ほぼ制服化”する
「このシーンならこの組み合わせ」という“答え”を先に作っておく。 -
クローゼットを3つの軸で棚卸しする
トップス/ボトムス・ワンピース/羽織り・セットアップに分けて、
「足りないのはどこか」「ダブっているのはどこか」を見える化する。 -
まずは3つの“投資アイテム”だけ決める
セットアップ・勝負トップス・歩けるきれいめシューズの3つから。 -
チームで共有できる“ミニ・ドレスコード”をメモにする
色・靴・バッグ・OK/NGラインを、スライドやNotionなどに簡単にまとめておく。 -
出社前5分のチェック(におい/シワ/透け)をセットにする
服を決めるだけで終わらせず、「人と会う準備」までをルーティン化する。
服装は、あなたの仕事の主役ではないけれど、
広報としての言葉や立ち居振る舞いを支える**“下地”**にはなります。
クローゼットの前で迷う時間を少しずつ減らして、
投資家・メディア・候補者・顧客と向き合う時間と集中力を増やしていけたら、
それがいちばん「広報っぽい」服装の活かし方だと思います。
今日このあと、クローゼットを開けたときに、
まずは一軍になりそうな服を3〜5枚、そっと手前に寄せてみてください。
そこから、あなたの「広報の制服づくり」が静かにスタートします。
FAQ
Q. スマートカジュアルで女性がNGな服装は?
スマートカジュアルで女性がNGな服装は、ダメージデニムやスウェット、ロゴTなどラフすぎるアイテム、ビーチサンダル、露出の多いミニ丈や肩出しワンピなど。清潔感のないヨレやシワ、汚れた靴もマナー違反なので、きれいめで上品にまとまる服装を意識しましょう。
Q. 会議にふさわしい女性の服装は?
会議での女性の服装は、清潔感があってあまり派手ではないものが適切です。特に役職に就いている人や社外の人が参加する会議には、スーツ、ジャケットとスカート、ジャケットとパンツのいずれかを着用すると安心。落ち着いた色味で、きちんと感のあるスタイルを意識しましょう。
Q. コンサル女子の服装は?
コンサル女子の服装は、クライアント先で信頼感を与えるきれいめオフィスカジュアルが基本です。ジャケットやきれいめブラウス+テーパードパンツ、ひざ丈スカートなど、シルエットはすっきりと上品に。色はネイビー・グレー・ベージュなど落ち着いたトーンを選び、ロゴや派手すぎるデザイン、過度な露出は避けると好印象です。
Q. インフラエンジニアの女性の服装は?
女性インフラエンジニアの服装は、オフィスで仕事を行う場合はビジネスカジュアルが主流です。必ずスーツという決まりはないことが多いですが、お客さまとの打ち合わせ時にはジャケットを羽織るなど、相手企業のカルチャーや業界のフォーマル度に合わせた服装を意識すると安心です。
Q. オフィスカジュアルでロングスカートがダメな理由は?
床すれすれのロングスカートやマキシスカートはトレンドですが、オフィスではNGとされることがあります。カジュアル感が強いだけでなく、しゃがんだ際や階段の昇り降りで裾が床や地面に触れてしまい、清潔感のない印象を与えてしまうためです。足首が少し見える丈感を意識すると安心です。
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