気温8度の服装レディース|朝昼の寒暖差を乗り切る通勤コーデ術
- 気温8度の服装レディース|朝昼の寒暖差を乗り切る通勤コーデ術
- 8度の朝と15度の昼はなぜ難しい?レディース通勤コーデの「あるある」
- 8度の朝と15度の昼をどう読む?体感温度と風・移動手段の考え方
- 朝8度×レディース通勤の基本ルール3つ(レイヤード・素材・色)
- 朝昼の寒暖差をならす「3レイヤー式」通勤コーデ|脱ぎ順までわかるテンプレ
- 8度の日の失敗コーデとその原因|汗だく→汗冷えを防ぐチェックポイント
- 8度の日の失敗コーデとその原因|汗だく→汗冷えを防ぐチェックポイント
- タイツのデニール・インナーの厚み・アウター選びの目安表(8度/風あり想定)
- カバンに収まる“+1枚”の選び方|軽量レイヤー&ストール活用術
- 8度の朝に迷わない「5分コーデフローチャート」|温度×風×活動量でルール化
- 手持ち服で今すぐ真似できる|8度の朝・15度の昼コーデチェックリスト
- まとめ|8度の朝と15度の昼を“怖くない日”にするために
- FAQ
気温8度の服装レディース|朝昼の寒暖差を乗り切る通勤コーデ術
朝は8度、昼は15度前後。天気アプリを見て「何を着れば正解?」と固まってしまう日が続いていませんか?
自転車で駅まで向かうと指先がじんと冷え、オフィスに着くころには汗ばんで、そのまま午後は汗冷えでぐったり……。そんな「朝は寒い・昼は暑い・空調で冷える」という三重苦の日こそ、8度の体感温度に合ったレディース服装の“ルール化”が有効です。
この記事では、8度の朝と15度の昼という条件を前提に、移動手段(自転車+電車)や風の強さまで含めた判断軸を整理しながら、朝昼の寒暖差に強い通勤コーデを具体的にご紹介します。「朝5分で迷わず決まる」マイルール作りをサポートします。
8度の朝と15度の昼はなぜ難しい?レディース通勤コーデの「あるある」
朝は8度で冬のように冷え込むのに、昼には15度まで上がって日差しがぽかぽか——そんな日は、「何を着てもどこかちぐはぐ」と感じやすい気温です。
自転車で駅まで向かうと指先がかじかむ一方で、オフィスに着くころにはコートの中がじんわり蒸れてくることも。8度の朝と15度の昼という条件は、レディース通勤コーデにとって「寒暖差」と「風」と「空調」が重なる難易度高めのシチュエーションです。
まずは、一日の流れの中で起こりがちな失敗例を整理しながら、この気温帯ならではの“あるある”を見ていきましょう。
朝8度・昼15度の1日の流れとよくある失敗例
朝7時台、自転車で駅まで向かうと、頬や指先に当たる風がひんやりと痛いほどで、「厚手コートにして正解だった」と感じます。
ところが、そのまま満員電車と暖房の効いたオフィスで過ごすうちに、首元や背中にじわっと汗が溜まり、昼前には「少し動くだけで暑い」と感じてしまうことも少なくありません。
昼休みに外へ出ると、気温は15度前後まで上がり、日なたではコートがいらないほど。朝の寒さを恐れて重ね着し過ぎたせいで、ジャケットやコートを脱いでもニットが分厚すぎて「見た目が冬のまま」「肩まわりが重い」と感じがちです。
さらに午後は、会議室の冷房や足元からの冷えで、汗が冷えて体がだるくなり、夕方には肩こりや頭痛につながることも。「朝は寒いのに、昼は暑くて、午後は冷える」という一日のジェットコースターこそ、8度の朝と15度の昼ならではの典型的な失敗パターンと言えます。
気温だけで服装を決めるとズレてしまう理由
「最高気温15度だから、この前と同じコートでいいかな」と、天気アプリの数字だけで服装を決めてしまうと、8度スタートの日はズレが生まれやすくなります。実際の体感は気温だけでなく、風の強さ、移動手段(自転車・徒歩・電車)、屋外にいる時間の長さで大きく変わるからです。自転車通勤で向かい風を受ける朝は、表示上の8度よりもずっと冷たく感じますし、逆に日中は日差しとビル風の有無で「同じ15度でも快適さがまったく違う」と感じることもあります。
また、オフィスや電車内の空調は季節感よりも「設備の設定」に左右されるため、外気温とのギャップが生じやすいのもポイントです。外の気温だけを基準にしてしまうと、「屋外ではちょうどいいのに、室内では暑すぎる/冷えすぎる」というアンバランスが起こりやすくなります。8度の朝と15度の昼のレディース通勤コーデを考えるときは、「気温」だけでなく、「風」「移動」「空調」をセットでイメージしながら決めることが、失敗しないための第一歩になります。
8度の朝と15度の昼をどう読む?体感温度と風・移動手段の考え方
同じ「気温8度・最高15度」と表示されていても、「寒すぎてつらい日」になる人もいれば、「思ったより暖かかった」と感じる人もいます。その差を生むのが、風の強さや移動手段、屋外にいる時間などによって変わる「体感温度」です。
とくに自転車+電車通勤の女性は、顔や指先に当たる風で体感がぐっと下がりやすく、一方でオフィスや電車内に入ると一気に暑くなるという振れ幅の大きさに悩みがちです。
ここでは、8度の数字をそのまま信じるのではなく、「自分の一日」に置き換えて読むための考え方を整理していきます。
8度の気温を「体感温度」に置き換えて考える
天気アプリに表示される「8℃」は、あくまで“風のない場所で計測した空気の温度”です。実際に私たちが感じているのは、その数字に「風速」「湿度」「日差し」「滞在時間」などが加わった“体感温度”に近いものになります。
たとえば、同じ8度でも、風がほとんどない曇りの日と、風速4m前後の向かい風が吹く朝では、肌に触れる空気の冷たさがまったく違います。頬に当たる風がぴりっと冷たく、耳や指先がじんわりかじかんでくる感覚があれば、体感は「表示よりも2〜3度は下がっている」と考えてよいイメージです。
また、8度前後の日は最低気温と最高気温の差が大きくなりやすく、「朝だけ真冬・昼は晩秋」のような一日になりがちです。このとき、数字だけで服装を決めてしまうと、朝の体感温度(風込みでは5度前後に近い)と、昼の体感温度(風が弱ければ15度以上に感じる)どちらにも合わないコーデになってしまいます。まずは「8度=自分の通勤条件だと、どのくらいの寒さとして感じるのか」をイメージし、その体感に合わせてレイヤードを組むことが大切です。
自転車・徒歩・電車で変わる指先・耳・足元の冷え方
同じ8度でも、自転車通勤と徒歩通勤では、冷えを感じる場所も強さも変わります。自転車で駅まで10〜15分走る場合、風を真正面から受けるため、耳や頬、指先に「じん」とくるような刺すような冷たさを感じやすくなります。
ハンドルを握る手がかたくなり、耳たぶが少し赤くなるくらいの感覚があれば、実際の体感は数字よりもかなり低い状態です。この場合、耳や首元をカバーするストールやマフラー、手袋など“風から守る小物”が快適さを大きく左右します。
一方、徒歩通勤が中心の方は、じっと立ち止まる時間が長いほど足元からじわじわ冷えやすくなります。コンクリートやタイルの冷たさが靴底から伝わり、足首周りがスースーするように感じるなら、タイツのデニールや靴下の厚みを見直したいサインです。
電車移動が長い場合は、乗り換えやホームでの待ち時間が意外と冷えポイントになりやすく、ホームの風で足首・ふくらはぎがひやっとすることも。つまり「自転車=顔まわり・手先が冷える」「徒歩・電車=足元・下半身が冷える」といった傾向があり、自分の通勤パターンに合わせて、どこを重点的に守るかを決めることが、8度の日の快適さにつながります。
自社の「8度の日の捉え方」vs 一般的な気温別コーデ目安
一般的な気温別コーデ表では、「8度前後=冬のコートやダウンを着始める目安」といったざっくりしたガイドが多く見られます。これは“風が弱く、徒歩移動が中心”という前提なら参考になりますが、自転車+電車通勤や、朝晩の屋外時間が長い方には、そのまま当てはまらないことも少なくありません。
数字だけを基準にすると、「朝は寒くて震える」「昼は厚着で浮く」「室内では暑くて脱げない」というギャップが生まれやすくなります。
そこで私たちは、8度の日を「気温」だけでなく、「風」「移動手段」「屋外にいる時間」の三つの軸で捉えるようにしています。たとえば、
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8度・風弱め・徒歩中心 → 裏地付きコート+中厚ニットでちょうど良い
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8度・風あり・自転車10分 → 中綿アウター+ニット+耳・首元をカバーする小物が安心
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8度・昼は15度以上&オフィス滞在長め → 脱ぎやすいライトアウター+吸湿速乾インナーで調整
といった具合に、「同じ8度でも条件ごとにレイヤーの厚みや小物の優先順位を変える」という考え方です。
「自社の捉え方」は、実際に8度の日に通勤したスタッフの体験や、お客様からの声をもとにしたものなので、一般的な目安よりも“通勤シーンに即した現実的なライン”を意識しています。読者の方には、まず一般的な気温別目安を“出発点”として確認しつつ、自分の通勤条件に近いパターンをこの考え方から拾い、「自分用の8度ルール」にカスタマイズしていただくイメージです。
マルチway キルティング ジャケット(HUIT bouquet)¥16,280(税込)
朝8度・昼15度の寒暖差に悩む通勤日にぴったりのマルチウェイ中綿ジャケット。フード・袖・ペプラムを取り外して、真冬仕様のあったかアウターから、すっきりノーカラージャケット、体幹だけを温めるジレまでアレンジ自在です。すべてのパーツに中綿入りで、暖かさと軽さを両立。秋から春まで「8度の日の正解アウター」として活躍してくれます。
朝8度×レディース通勤の基本ルール3つ(レイヤード・素材・色)
朝の気温が8度前後まで下がると、「しっかり防寒したいけれど、オフィスに着いたら暑そう」「昼には15度くらいまで上がるから、着込みすぎも不安」と、毎朝の服装選びが難しくなります。そこで頼りになるのが、どんな日でも応用できるシンプルな“マイルール”です。ここでは、朝8度のレディース通勤コーデを考えるうえで軸になる【レイヤード・素材・色】の3つの基本ルールをご紹介します。細かいテクニックの前に、この3つさえ押さえておけば、クローゼットから服を選ぶスピードもぐっと上がり、「今日はちょうどいいね」と言われる確率も高まります。
ルール1|インナー・中間・アウターの3レイヤーを基本にする
朝8度の通勤では、「一枚でなんとかしよう」と考えないことが大切です。おすすめは、肌に近い順に【インナー/中間アイテム/アウター】の3レイヤーを前提に組み立てること。たとえば、吸湿発熱系など薄手のインナーに、ニットやブラウスを重ね、その上から風を防ぐコートや中綿アウターを羽織るイメージです。
ポイントは、それぞれのレイヤーに役割を持たせること。
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インナー:汗を素早く逃がし、冷えを防ぐ
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中間:体温をふわっとキープしつつ、室内では「見せる服」として成立する
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アウター:風を遮り、朝晩の冷えから守る“着脱可能な殻”
この3レイヤーが整っていると、朝の自転車移動ではフル装備、電車やオフィスではアウターを脱いで快適に、と時間帯に合わせて微調整しやすくなります。「どれか一枚を脱いでも、オフィスカジュアルとして成立するか?」を基準に選ぶと、会議や来客対応がある日も安心です。
ルール2|保温性と湿度コントロールを両立する素材選び
朝8度の日に“寒さ対策”だけを優先してしまうと、どうしても厚手ニット一択になりがちですが、そのまま電車やオフィスに入ると、じんわり汗ばんで午後に汗冷え…という悪循環になりやすくなります。そこで意識したいのが、「保温」と「湿度コントロール」をセットで考える素材選びです。
例えば、インナーには吸湿発熱や吸汗速乾機能のある薄手タイプを選び、その上にウール混のニットやカットソーを重ねると、暖かさをキープしつつ、汗をため込みにくいレイヤーが作れます。アウターも、裏地付きコートや中綿アウターなど“空気の層”をつくるタイプを選ぶと、見た目はすっきりでも体感の暖かさはしっかり確保できます。
逆に、全身をポリエステルの厚手アイテムで固めてしまうと、朝は快適でも、昼以降にムレ感やにおいが気になりやすくなります。「肌側は汗を逃がす素材」「外側は保温・防風力の高い素材」というように、レイヤーごとに役割分担させると、一日を通して快適さが続きます。
ルール3|オフィスで浮かない色と質感のバランス
朝が冷え込むと、つい「とにかく暖かそうなもの」を優先しがちですが、会社に着いた瞬間に「自分だけ真冬の服装だった…」と気まずくなることもあります。8度の朝に通勤する日は、暖かさに加えて「オフィスで浮かない色と質感のバランス」を意識することが、安心感にも直結します。
ベースカラーは、ネイビー・グレー・ベージュ・ブラックなど、きちんと感の出しやすい落ち着いたトーンがおすすめです。そのうえで、質感に変化をつけて季節感と軽さを演出します。たとえば、下半身は黒タイツ+スカートでも、上半身を明るめベージュのコートや、ツヤのあるニットにすることで、「重い冬コーデ」ではなく「きれいめな秋冬通勤コーデ」に見せることができます。
また、アウターだけが極端にボリュームのあるモコモコ素材だと、オフィスに入ったときに“休日カジュアル感”が強く出てしまうことも。シンプルなウール調コートに、マフラーやストール、バッグなど小物で季節感を足すイメージにすると、暖かさとビジネスシーンでの馴染みやすさを両立できます。「脱いだときのインナー姿まで含めて、オフィスカジュアルとして成立しているか」を鏡でチェックしておくと、朝から安心して出かけられます。
朝昼の寒暖差をならす「3レイヤー式」通勤コーデ|脱ぎ順までわかるテンプレ
朝は手袋が欲しいほど冷え込むのに、昼にはコートいらずの暖かさ──そんな「一日の中で季節が変わるような日」こそ、服装を“3レイヤー”で考えると迷いが減ります。ポイントは、暖かさだけでなく「どのタイミングで・どの順番で・何を脱ぐか」まで決めておくこと。インナー・中間・アウターの役割をはっきりさせておくと、朝の自転車通勤も、昼の外出も、冷房が効いた会議室も、すべて同じコーデでスマートに乗り切れます。この章では、実際の一日の流れに沿って、朝・昼・会議・帰り道まで対応できる「脱ぎ順つき3レイヤーテンプレ」をご紹介します。
朝8度〜出社まで|風を防ぎながらしっかり温める
一日の中でいちばん体が冷えやすいのが、朝8度の通勤時間帯です。とくに自転車+徒歩のルートでは、顔や首、手先に当たる風で体感温度がぐっと下がるため、「中に何を着るか」よりもまず「風をどれだけ遮れるか」がカギになります。
基本のイメージは、
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肌に沿うインナーで汗を吸い、
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中間レイヤーで体温をため込み、
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アウターで風をブロックする、
という3段構成です。具体的には、薄手の機能性インナーに、ウール混ニットやきれいめブラウスを重ね、その上から裏地付きコートや中綿アウターを羽織る組み合わせが安心です。
首元はストールで隙間を埋め、耳や手先はマフラーや手袋でカバーしておくと、体が芯から冷えにくくなります。この時点では少し厚着くらいで大丈夫。その代わり「会社に着いたら玄関やロッカーですぐアウターと小物を外せるか」「アウターを脱いだ状態でもきちんと見えるか」を出発前にチェックしておきましょう。
昼15度〜外出時|アウターを脱いでもきちんと見える工夫
昼頃、気温が15度前後まで上がってくると、日なたではコートを着ていると少し汗ばむくらいの暖かさになります。この時間帯に意識したいのは、「アウターを脱いだ姿が、そのまま仕事モードの服装になっているかどうか」です。
たとえば、
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中間レイヤーに、襟ぐりや袖口がきれいなニット/ブラウスを選ぶ
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ボトムはシルエットの整ったテーパードパンツやIラインスカートにする
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ネックレスや腕時計、フラットシューズなど小物で“オフィスらしさ”を足しておく
といった工夫をしておくと、アウターを腕に掛けていても、全体の印象はきちんと感をキープできます。
また、ランチや外出時は歩く距離が増え、体が温まりやすいタイミングでもあります。インナーは汗をため込みにくい素材、ニットは厚みよりも“軽さ”と“通気性”を重視して選ぶと、「昼だけ暑くてぐったり」という状態を防ぎやすくなります。アウターは、前を開けて軽く羽織る・さっと脱いで手に持つ、の切り替えがしやすい一着を選ぶと便利です。
会議室・帰り道|空調と冷たい風に対応する+1アレンジ
午後になると、今度は「足元が冷える」「肩がこる」といった、じわじわした冷えが気になり始めます。冷房が効いた会議室や、長時間座りっぱなしのデスクワークでは、朝とは別の意味で体が冷えやすくなるため、ここからは“+1アイテム”で微調整していくイメージがおすすめです。
たとえば、
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会議中は大判ストールを膝に掛けて、足元の冷えをガード
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デスクでは薄手カーディガンやニットベストをさっと羽織る
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夕方の外出や帰り道では、そのストールを首元や肩に巻き直して風よけに使う
といったように、**ひとつのアイテムを「室内ではひざ掛け」「屋外では防寒小物」として二役で使えるようにしておくと、荷物を増やさずに一日中調整ができます。
退社時間帯は再び気温が下がり、体も一日の疲れで冷えやすくなっています。朝と同じようにアウターをしっかり閉じ、ストールで首元を覆うだけでも、肩まわりのこわばりや帰宅後のだるさが変わってきます。「朝:フル装備/昼:アウターを脱ぐ/午後:+1アイテムで足元・肩を守る/帰り道:再びフル装備」という流れをイメージしながら、手持ちの服で自分なりの“3レイヤー+1アイテム”パターンを作っておくと、同じような気温の日にもそのまま使い回せます。
8度の日の失敗コーデとその原因|汗だく→汗冷えを防ぐチェックポイント
「今日は8度だし、そこまで寒くないかも」と油断して出社したら、朝は震えるほど寒くて、昼は汗だく、夕方は汗が冷えて頭痛……。8度前後の日は、この“汗だく→汗冷え”の失敗が起こりやすい要注意コンディションです。原因は、「なんとなくの感覚」で服を選んでしまい、気温・風・移動手段・空調に合わない素材やレイヤードをしていることにあります。この章では、ありがちな失敗パターンと、その裏にあるメカニズムを整理しながら、朝7時台に後悔しないためのチェックポイントを具体的に見ていきます。
薄手ニット+ジャケット一枚勝負が危険な理由
8度前後の日にやってしまいがちなのが、「薄手ニットにテーラードジャケットを一枚羽織って出社する」パターンです。一見きれいめで、オフィスにもそのままなじむ優秀コーデに見えますが、朝の体感温度まで考えると、実はリスクが高めです。
まず、ジャケットは「防風力」がそこまで高くありません。生地にハリがあっても、前合わせが浅かったり、袖口や裾から風が入りやすかったりするため、自転車や徒歩で風を受けると、意外と冷え込みます。朝7時台の8度は、体がまだ温まっておらず、風の影響も強く出る時間帯。駅までの自転車やホームでの待ち時間で、指先や耳、腰まわりがじんわり冷えてしまいがちです。
さらに、出社後は逆に「ジャケットが脱ぎづらい」という問題も。きちんと感の要としてジャケットを選んでいると、オフィスに入ってからも着たままになりやすく、暖房や満員電車の熱で上半身だけがムッと暑くなります。その結果、背中や脇に汗をかきやすくなり、午後の汗冷えにつながることも。
「薄手ニット+ジャケット一枚勝負」は、【防風力が足りないのに脱ぎづらい】という点で、8度の朝には意外とアンバランスな組み合わせなのです。
汗冷えが起こる仕組みと見直したいインナー選び
汗冷えは、「汗をかくこと自体」よりも、「汗が肌に残ったまま冷えること」で起こります。朝の通勤や階段移動でじんわり汗をかき、そのままオフィスで座り仕事に切り替わると、汗が肌表面にとどまって徐々に冷え、冷たい布を当てられているような感覚に変わっていきます。このとき、体は「寒い」と感じているのに、服装は厚手のままなので、上手に温度調整ができません。
ここで見直したいのが、いちばん肌に近いインナーです。
・綿100%のカットソー一枚で過ごしている
・厚手の保温インナーを一枚だけ、中はTシャツ感覚
・汗を吸う機能よりも、ただ「暖かそう」なものを選んでいる
といった状態だと、汗を吸っても乾きにくく、汗冷えの原因になりやすくなります。
おすすめは、**「汗を素早く吸って拡散する機能+適度な保温性」**を持つ薄手インナーをベースにすること。その上に、ウール混ニットやブラウスなど、体温をふんわりキープする中間レイヤーを重ねると、汗を肌に残しにくい構造が作れます。8度の日は特に、「インナーは“暖かい”より“汗冷えしにくいか”」を基準に見直してみると、一日を通しての快適さが変わってきます。
朝7時台に後悔しないためのNGコーデチェックリスト
8度の日の失敗コーデとその原因|汗だく→汗冷えを防ぐチェックポイント
気温8度前後の日は、「そこまで寒くなさそう」と油断すると、一日を通して不快感が残りやすい気温帯です。朝はひんやりしているのに、昼には汗ばみ、夕方にはその汗が冷えて身体がだるくなる——この「汗だく→汗冷え」パターンは、多くの場合、服の選び方よりも“組み合わせ方”と“インナー選び”に原因があります。ここでは、8度の日にありがちな失敗コーデを具体的に分解しながら、その裏側にあるメカニズムと、出かける前に確認しておきたいチェックポイントを整理していきます。
薄手ニット+ジャケット一枚勝負が危険な理由
オフィスカジュアルの定番である「薄手ニット+ジャケット」は、きちんと感が出しやすい一方で、8度前後の朝には意外と失敗しやすい組み合わせです。理由はシンプルで、**“防風性が足りないのに、脱ぎ着の自由度も低い”**からです。
ジャケットは、仕立てがきれいでも前合わせが浅く、襟元・袖口・裾から冷たい空気が入りやすいアイテムです。自転車や徒歩で風を受ける朝は、数字以上に体感温度が下がるため、駅に着くまでの間に肩まわりや腰まわりが冷え切ってしまうことも少なくありません。
さらに、職場に着いたあとも「きちんと見せるための一枚」として着続ける場面が多く、暖房の効いた室内や満員電車では、上半身だけがムッと暑くなりがちです。しかし、“ジャケットを脱ぐと印象が崩れる”という不安から、簡単には脱げない……。この結果、**「朝は冷え、日中は汗ばみ、夕方は汗が冷えて不調」**という悪循環が生まれます。
8度の日は、ジャケットをアウター代わりにするのではなく、防風性の高いコートや中綿アウターを重ね、ジャケットは「室内でのきちんとレイヤー」として位置づける方が、快適さも見た目も両立しやすくなります。
汗冷えが起こる仕組みと見直したいインナー選び
汗冷えは、「汗をかいたあとに、湿った生地が肌に張りついたまま冷えていく」ことで起こります。朝の通勤や階段の上り下りで軽く汗をかき、その後、デスクワークでじっと座っていると、汗がじわじわ冷えていきます。背中や腰まわりがひんやりしてくるあの感覚が、まさに汗冷えのサインです。
このとき重要なのが、一番内側に着ているインナーです。
・綿100%のロンTを“なんとなく”中に着ている
・厚手のあったかインナーを一枚だけ着ている
・「とにかく暖かそう」に見えるものを選んでいる
といった状態だと、汗は吸ってくれても乾きにくく、結果的に冷えの原因になってしまいます。
8度前後の日におすすめなのは、汗を吸って素早く拡散し、肌離れが良い素材をベースにすることです。吸湿発熱や速乾性のある薄手インナーに、保温性のあるニットやブラウスを重ねることで、「汗はインナー側で処理し、外側はふんわり暖かく保つ」という構造が作れます。インナーを「ただの下着」ではなく、「汗冷えを防ぐための機能レイヤー」として選び直すだけで、一日の体感は大きく変わります。
ふちフリンジツイード ラウンドネック ニット カーディガン(Liala×PG)¥9,900(税込)
襟ぐりと袖口にツイードフリンジをあしらった、華やかなニットカーディガン。
ふわふわと毛足のあるニットに艶やかなツイードパイピングが映え、羽織るだけで顔まわりを上品に明るく見せてくれます。
コンパクトな丈感でコートの中にも重ねやすく、気温8度前後の朝はアウターの下にレイヤードしてしっかり防寒、日中はアウターを脱いで“ジャケット見え”のきれいめトップスとして着られるのが魅力。
スカートにもパンツにもバランスよく合わせられ、オフィスからデイリーまでロングシーズン活躍します。ご自宅で手洗いできるイージーケアも、デイリー使いしたくなるポイントです。
レース 襟付き ブラウス(HUIT bouquet)¥9,790(税込)
気温8度のひんやりした朝は、ニットやジャケットのインナーに忍ばせたいレース襟ブラウス。
ふんわりフレアシルエットで体型をさりげなくカバーしつつ、繊細なレース襟が顔まわりを華やかに見せてくれます。パンツスタイルを品よく格上げしたい日に頼れる一枚です。
朝7時台に後悔しないためのNGコーデチェックリスト
家を出てから「今日のコーデ、失敗したかも…」と気づいても引き返すことはできません。8度の日にそうならないために、鏡の前で30秒だけ見直したいのが、次のNGチェックです。
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NG1:アウターが“きれいめジャケット一枚”で完結している
→ 防風性が弱く、朝の自転車・徒歩には不向き。コートや中綿アウターが一枚あると安心です。 -
NG2:インナーが綿カットソーや厚手インナー一枚のみ
→ 吸うだけ吸って乾かず、汗冷えリスクが高めです。機能性インナー+中間レイヤーの構成か確認を。 -
NG3:中間レイヤーがなく「薄手トップス+重いアウター」の二段構成
→ アウターを脱いだ瞬間に寒くなり、温度調整がしづらくなります。薄手ニットやブラウスを一枚挟むと◎。 -
NG4:首元・手首・足首まわりがほぼ無防備
→ ストール・マフラー・手袋・タイツのいずれかが欠けていないかをチェックします。 -
NG5:足元が“秋のまま”になっている
→ 20デニールの薄手タイツや素足風ソックスでは、朝晩の8度には心もとない場合が多めです。
このうち2つ以上当てはまる場合は、「汗だく→汗冷え」ルートに入りやすいサインです。逆に、
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防風できるアウターがあるか
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汗を逃がすインナーを仕込んでいるか
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アウターを脱いだ状態でもオフィスで浮かないか
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首・手首・足首のどこか一か所はしっかり守れているか
を押さえていれば、大きく失敗する可能性はぐっと下がります。朝7時台のこのひと手間が、その日の終わりの「疲れ方」まで左右してくれるはずです。
タイツのデニール・インナーの厚み・アウター選びの目安表(8度/風あり想定)
8度前後・風ありの日は、「ニットやコート」だけでなく、見落としがちな“タイツの厚さ”や“インナーの種類”も快適さを大きく左右します。同じ気温でも、自転車通勤か徒歩だけか、外で過ごす時間がどれくらいあるかによって、必要な防寒レベルは変わってきますよね。この章では、**「自転車あり/徒歩のみ/屋外時間が長い日」**といったシーン別に、タイツのデニール・インナーの厚み・アウターの目安を整理していきます。ざっくりとした“感覚”を、朝5分で判断できる“目安表”レベルまで具体化しておくことで、「今日はこれで大丈夫」と自信を持って家を出られるようになるのがゴールです。
自転車あり・徒歩のみ・屋外時間長め…シーン別の目安
同じ8度・風ありでも、「どんな一日を過ごすか」で必要な暖かさは変わります。
ざっくりとした目安は、次のようなイメージです。
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自転車あり(駅まで10〜15分/向かい風あり)
→ 体感温度は「表示より2〜3度低い」と考えるのが安心です。タイツは60〜80デニール以上、インナーは薄手の機能性タイプをしっかり、アウターは裏地付きコートや中綿アウターなど“風よけ力”のあるものが目安になります。 -
徒歩のみ(駅や会社まで歩き中心/屋外は短時間)
→ 立ち止まる時間が多い場合、足元から冷えやすくなります。タイツは40〜60デニール前後、インナーは薄手〜中程度の機能性タイプでOK。アウターは裏地付きコートや厚手ジャケットなど、きちんと感と暖かさのバランスを重視します。 -
屋外時間長め(外回り・外での待ち時間が多い日)
→ タイツは80デニール以上や裏起毛タイプも候補に入り、インナーは“保温+汗冷え防止”をより重視。アウターはロング丈で、足元まで冷たい風を遮れるものが安心です。
このように、「気温」ではなく「移動手段×屋外時間」に合わせて防寒レベルを上げ下げしていくイメージで、タイツ・インナー・アウターを選ぶと、大きな失敗が減らせます。
8度の朝に快適なタイツのデニールとインナー厚み
8度の朝に“ちょうどいい”と感じやすいのは、タイツ40〜80デニール×薄手〜中厚の機能性インナーが一つの目安です。
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タイツの目安
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自転車あり・風強めの日:60〜80デニール
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徒歩中心・屋内時間長めの日:40〜60デニール
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屋外時間が長い・朝晩も長く外にいる日:80デニール以上や裏起毛も検討
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色は黒やチャコールを選ぶと、視覚的にも足元に“安心感”が出て、通勤スタイルに馴染みやすくなります。
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インナーの厚みの目安
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朝の冷えと汗冷えの両方を考えると、「厚さ」より「機能」で選ぶのがおすすめです。
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薄手:吸湿発熱・速乾機能があるタイプ(自転車+電車通勤など動きが多い日)
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中厚:やや暖かめの機能性インナー(徒歩中心・屋外時間が長い日)
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“もこもこの一枚”よりも、「汗を逃がす薄手インナー+中間レイヤー(ニット・ブラウス)」の方が、朝は暖かく、昼以降はムレにくく過ごせます。タイツとインナーの“厚みの組み合わせ”で防寒レベルを調整すると、同じ8度でもシーンに合わせた微調整がしやすくなります。
8度の朝から15度の昼まで対応できるアウターの条件
8度スタート・最高15度の日に選びたいアウターは、**「防風性」と「脱ぎやすさ」と「オフィスでの見え方」**をバランスよく満たしていることがポイントです。具体的には、次のような条件を満たす一枚が理想的です。
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前を閉じればしっかり防風できるデザイン
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比較的高めの襟、前ボタンやファスナーですき間ができにくい
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裏地付きで、風を通しにくい素材感
→ 朝の自転車や駅までの徒歩でも、体感温度を大きく下げないことが大切です。
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脱ぎ着しやすく、手に掛けたり腕に抱えてもサマになる
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脱いだときにシワが気になりにくい
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軽めで、オフィス内でハンガーに掛けたり椅子に置いても邪魔になりにくい
→ 昼15度前後ではアウターを脱いで手持ちになる時間が長くなるため、「重くてかさばる一枚」はストレスの原因になります。
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オフィスカジュアルになじむきれいめなシルエット
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ひざ丈〜ミドル丈程度で、スカート・パンツどちらにも合わせやすい
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色はネイビー・ベージュ・グレー・ブラックなど、通勤に使いやすいベーシックカラー
→ アウターを着ていても、社内移動やちょっとした来客対応に対応できる“きちんと感”があると安心です。
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中綿入りコートや、厚すぎないウールコートであれば、朝はしっかり前を閉じて防寒し、昼は前を開けて羽織るだけでも温度調整がしやすくなります。「朝の駅まで」「ランチの外出」「帰りの冷え込み」までを一枚でカバーすることを想定しながら、タイツとインナーの防寒レベルとのバランスで、最適な厚みを選んでみてください。
タータンチェック タイト スカート(Liala×PG)¥9,900(税込)
気温8度前後の日は、「タイツ+スカート」で防寒しつつも、シルエットはすっきり見せたいところ。
タータンチェック柄のタイトスカートなら、凸凹感のあるあたたかな素材と、ひざ下丈のバランスで、脚まわりを冷やしすぎずに大人っぽい印象をキープできます。
シンプルなニットを合わせるだけでコーディネートが決まり、ロングコートを羽織れば通勤向きに、ショート丈アウターならトレンド感のあるバランスに。8度の朝も「タイツ+このスカート」で、寒さ対策ときちんと感を両立できる万能ボトムです。
袖口&ポケット フェイクファー 丸首 コート(Liala×PG)¥27,500(税込)
気温8度前後の朝は、コートの「暖かさ」と同じくらい、「室内でもそのまま着ていられるか」も大事なポイント。
袖口とポケットにファーをあしらったこちらのノーカラーコートは、ウールMIXのあたたかな素材感で通勤時のひんやりした空気からしっかり守りつつ、ノーカラー&すっきりとしたデザインのおかげで、オフィスの中でも浮きにくいバランスに仕上がります。
袖ファーは取り外しできるので、仕事の日はファーなしで控えめに、週末やお出かけの日はファーを付けて華やかに、と「8度の日の予定」に合わせて表情を変えられるのも魅力です。
カバンに収まる“+1枚”の選び方|軽量レイヤー&ストール活用術
朝8度・昼15度の日は、「着ていく服」だけでなく、「持ち歩く1枚」があるかどうかで、一日の快適さが大きく変わります。ただ、仕事用の荷物にPCや書類があると、「これ以上かさばるものは増やしたくない」というのも本音ですよね。そこで鍵になるのが、A4トートや通勤バッグにすっと収まり、室内ではひざ掛けや羽織り、屋外では防寒アイテムとして二役三役こなしてくれる“軽量レイヤー”たちです。この章では、カバンに収まる+1枚の条件と、薄手ダウンベスト・カーディガン・大判ストールの上手な使い分け、さらに「今日はどれを持つべきか」を決める優先順位の考え方を整理していきます。
A4トートに入る軽量レイヤーの条件
「+1枚を持ち歩こう」と決めても、実際に通勤バッグに入らなければ意味がありません。A4トートやPCバッグに入れてもストレスになりにくい軽量レイヤーの条件は、おおまかに次の3つです。
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たたんだときの“厚み”がノート1冊程度に収まること
厚すぎるニットやボリュームのあるダウンは、どうしてもバッグの中で存在感が出てしまいます。薄手ダウンベストやハイゲージニット、薄手カーディガンのように、ぺたんとたためるものだと、書類の間に入れても邪魔になりにくくなります。 -
重さが300g前後までが目安
長時間の通勤や移動を考えると、“軽さ”は疲労感に直結します。水筒1本ぶんをさらに追加するような重さではなく、「文庫本1冊〜薄めのノートPCカバーくらい」の体感に収まる軽さだと、持ち歩きのハードルがぐっと下がります。 -
シワになりにくく、広げればすぐ着られる素材感
バッグから出したときにシワだらけだと、そのまま羽織るのをためらってしまいます。ポリエステル混やナイロン混など、ある程度のハリと回復力がある素材を選んでおくと、オフィスでもさっと着られて便利です。
この3点を満たしているかどうかで、「+1枚を持っていって良かった」と思える頻度が大きく変わってきます。
薄手ダウンベスト・カーディガン・大判ストールの使い分け
「何か1枚」といっても、薄手ダウンベスト、カーディガン、大判ストールでは得意なシーンが少しずつ違います。ざっくりとした目安は次の通りです。
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薄手ダウンベスト
胴まわり(お腹・背中)をしっかり温めたい日向き。アウターの中に仕込めば外からはほとんど見えず、朝晩の冷え込みに強くなります。自転車通勤で風を受ける方や、屋外で立ち止まる時間が長い日には、体幹を温めるベストが心強い味方になります。 -
カーディガン
室内の空調対策に強い万能選手です。会議室やデスクでさっと羽織れば、冷房や足元のひんやりを和らげてくれますし、昼間の外出時にも“きちんと感のある軽アウター”として機能します。オフィス内での見え方を重視するなら、まずはカーディガンを1枚持っておくと安心です。 -
大判ストール
ひざ掛け・ショール・マフラーと、使い道がもっとも多いのがストールです。膝に掛ければ下半身の冷え対策になり、帰り道は首元から肩にかけてぐるりと巻けば、コートの隙間から入る冷たい風をやわらげてくれます。荷物を増やしたくない方や、1枚で“汎用性の高さ”を求める方に向いています。
「体幹を守るならベスト」「室内メインならカーディガン」「全身の微調整ならストール」と覚えておくと、その日の予定に合わせた+1枚を選びやすくなります。
荷物を増やさない「+1枚」の優先順位フローチャート
8度の朝に迷わない「5分コーデフローチャート」|温度×風×活動量でルール化
朝、天気アプリを開いて「最低8度/最高15度・風あり」と表示された瞬間、クローゼットの前で動きが止まってしまう――そんな時間を減らすために役立つのが、服装選びを“条件×ルール”で決めてしまうフローチャートです。8度の日の失敗は、多くが「なんとなく寒そう」「なんとなく大丈夫そう」という感覚頼みの判断から生まれます。そこで、**温度(8度)×風の強さ×活動量(移動手段・屋外時間)**を軸に、YES/NOで選んでいくだけでコーデの方向性が決まる仕組みにしてしまえば、朝の思考コストをぐっと抑えることができます。この章では、出かける前に確認したいチェックポイントと、実際に使える分岐例、「明日からのマイルール」として定着させるコツをまとめていきます。
風の強さ・移動手段・屋外時間をまずチェックする
8度の日のコーデを考えるとき、最初に見るべきなのは「温度そのもの」ではなく、風の強さ・移動手段・屋外にいる時間の3つです。気温は同じ8度でも、無風の朝と、風速4m前後の向かい風が吹く朝とでは、体感温度が2〜3度は変わってきます。
フローチャートの一問目は、こんなイメージです。
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今日は「風が強い」「自転車で駅まで向かう」「外で立ち止まる時間が長い」のいずれかに当てはまる?
→ YESなら、防風性と保温性を一段階上げる
→ NOなら、標準的な8度コーデでOK
次に、
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移動は「自転車+電車」か「徒歩+電車」か
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屋外にいる時間(駅まで・昼休み・外回りなど)がトータルでどのくらいか
をざっくりイメージします。自転車あり・屋外時間長めなら、タイツのデニールやアウターの丈・厚みを一段階アップ、徒歩のみ・屋外短めなら標準レベルに、といった形で、防寒レベルを調整していきます。
この三つを最初に確認しておくと、「今日はアウターを厚くすべきか、それともインナーとタイツを強化すべきか」といった判断がしやすくなり、闇雲に着込む必要もなくなります。
YES/NOで選べる8度の日のコーデ分岐例
実際のフローチャートは、スマホのメモやノートに簡単に書けるくらいのシンプルさで構いません。テキストで表すと、たとえば次のような分岐イメージです。
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風は強い?(自転車で風を強く感じる/天気予報で「やや強い風」表示)
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YES → タイツ:60〜80デニール/アウター:裏地付きコート or 中綿 へ
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NO → タイツ:40〜60デニール/アウター:標準的なコート へ
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自転車通勤 or 屋外時間が30分以上ある?
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YES → インナー:機能性薄手+中厚ニット/+1枚:ストール or ベストを持つ
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NO → インナー:機能性薄手のみ/+1枚:必要ならストール程度
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オフィスは空調が強くて冷えやすい?
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YES → カーディガン or ニットジャケットを中間レイヤーに追加
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NO → 中間レイヤーは一枚でOK、アクセサリーで調整
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会議や来客で「きちんと見え」が必須?
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YES → 中間レイヤーにきれいめニット or ブラウス/アウターはシンプルなウールコート
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NO → 中綿アウターやややカジュアル寄りのコートでもOK
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このように、質問にYES/NOで答えていくと、自然と「タイツ何デニール」「インナー何枚」「アウターの種類はどれか」が絞られていく流れを作っておくと、朝5分のコーデ決定がずっとスムーズになります。
スクショして使える「明日からのマイルール」
フローチャートは、一度作って終わりではなく、「自分の体感」に合わせて少しずつ調整していくことで、より使いやすくなります。まずは、この記事内の分岐イメージをベースに、自分の通勤条件(自転車の有無/職場の空調/普段よく着るアイテム)に合わせて書き直し、それをスマホでスクショしておくのがおすすめです。
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朝、天気アプリを開いたら、そのスクショを一枚チェック
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「風の強さ」「移動の仕方」「屋外時間」をYES/NOで頭の中でなぞる
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今日の条件に合った“タイツ・インナー・アウターセット”を選ぶ
という流れを習慣化すると、「なんとなく寒そう」「なんとなくこれでいいか」という判断が減り、毎朝の服装選びに一貫性が出てきます。
さらに、「今日はこのフローチャートどおりに選んでどうだったか」を心の中でメモしておくと、次の8度の日に微調整しやすくなります。「自転車の日はやっぱり1段階暖かめがちょうどいい」「オフィスが暑い日はインナーを薄くした方が楽」など、自分専用のマイルールが蓄積されていくイメージです。
スクショ1枚ぶんの“自分専用フローチャート”があれば、8度の朝でも「今日はこれで大丈夫」と落ち着いて家を出られるようになります。
手持ち服で今すぐ真似できる|8度の朝・15度の昼コーデチェックリスト
「新しく服を買い足さなくても、今日あるものでなんとかしたい」。忙しい朝ほど、そう感じることが多いのではないでしょうか。8度の朝と15度の昼に対応するコーデも、ポイントさえ押さえれば、手持ちアイテムの組み合わせで十分に“ちょうどいい”装いがつくれます。ここでは、家を出る前に自分に問いかけたい5つの質問と、クローゼットの中から何を優先して選べばよいかという順番、そして「今日の体感」を次回の8度の日に活かすための簡単な振り返り方法をチェックリスト形式でご紹介します。明日の朝から、そのまま実践していただける内容です。
家を出る前に確認したい5つの質問
コーデに迷ったときは、「なんとなく寒そう・暑そう」で判断せず、家を出る前に次の5つを自分に質問してみてください。
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今日は風が強そう?自転車 or 徒歩だけ?
→ 自転車×風ありなら、防風性の高いアウターと厚めタイツの組み合わせを優先します。 -
屋外にいる時間はトータルでどのくらい?
→ 外回りや外出が多い日は、体幹を守るレイヤー(薄手ダウンベストなど)を1枚足すイメージで。 -
オフィスや会議室の空調は強め?
→ 冷えを感じやすい職場なら、カーディガンや大判ストールなど“室内で使える1枚”を用意します。 -
アウターを脱いだときのトップスは、オフィスでそのまま通用する?
→ 襟元・袖口・シルエットをチェックし、「アウターを脱いで人前に出ても大丈夫」と思えるか確認します。 -
首・手首・足首のうち、どこを一番冷やしたくない?
→ 一番守りたい場所に、小物(ストール・手袋・厚手ソックスなど)を優先的に割り当てます。
この5つの質問に答えることで、「今日はどこを厚く/どこを軽くするべきか」が自然と見えてきます。ただ服を増やすのではなく、防寒が必要なポイントにしっかり投資できるイメージです。
手持ちアイテムで組み立てるときの優先順位
新しい服を買う前に、まずは手持ちのアイテムを“役割”で整理してみるのがおすすめです。8度の朝〜15度の昼を想定したときの優先順位は、次のようなイメージです。
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防風できるアウターがあるか
→ 裏地付きコート、中綿アウター、比翼仕立てのコートなど、前を閉じたときに風を通しにくい一枚を最優先で確保します。 -
汗冷えしにくいインナーがあるか
→ 吸湿発熱・速乾タイプの長袖インナーや、薄手の機能性カットソーを一枚見つけておくと、ニットの下に仕込むだけで体感が変わります。 -
オフィスで“主役”になれる中間レイヤーがあるか
→ ハイゲージニット、きれいめブラウス、ニットセットアップのトップスなど、アウターを脱いだときにきちんと見えるアイテムを選びます。 -
足元を守るタイツ・靴下が揃っているか
→ 40〜80デニールのタイツ、厚手ソックス、ブーツなど、“足首〜足先”をしっかり覆えるものを優先して組み合わせます。 -
+1枚・+1アイテムになれるものがあるか
→ カーディガン、大判ストール、薄手ダウンベストなど、バッグに入れておける軽量レイヤーを最後に選びます。
この順番で「手持ちの中から探す」と、クローゼットをひっくり返さなくても、8度〜15度対応のコーデが組みやすくなります。
今日の体感をメモして次の「8度の日」に活かす
同じ8度でも、「今日は思ったより寒かった」「意外と暑くて失敗した」と感じることがあります。せっかくの経験を流してしまうのはもったいないので、次の8度の日に備えて、簡単に「体感メモ」を残しておくのがおすすめです。
たとえば、スマホのメモに、
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日付・気温(最低/最高)・風の有無
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その日のコーデ(タイツ○デニール/インナー/アウター)
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体感コメント(朝:ちょうど良い/昼:暑かった/夕方:足元が冷えた など)
を1〜2行で残しておきます。「8度 コーデメモ」などのタイトルでひとつのメモにまとめておくと、次に同じような気温になったときにすぐ見返せます。
「自転車の日はもう少し厚手タイツで良さそう」「オフィスが暖かいから、インナーは一段階薄くて大丈夫」など、自分の体質や通勤環境に合わせた“マイルール”が少しずつ蓄積されていきます。この小さなメモの積み重ねが、次の8度の日の「5分で決まるコーデ」を支えてくれるようになります。
まとめ|8度の朝と15度の昼を“怖くない日”にするために
「最低8度・最高15度・風あり」と聞くと、つい“失敗しそうな日”に感じてしまいますが、ポイントさえ押さえれば、むしろ「読みやすいコンディション」に変えていくことができます。大切なのは、その日だけの勘や気分で選ぶのではなく、気温・風・移動手段・屋外時間・空調といった要素を、自分なりの“ルール”に落とし込んでおくこと。本記事で整理してきたレイヤードや素材選び、タイツやアウターの目安を、自分の通勤環境に合わせて調整していけば、8度の朝と15度の昼は、もう「怖い日」ではなく、「準備さえすれば快適に過ごせる日」へと変わっていきます。
「8度 服装 レディース 朝昼の寒暖差」をルール化するポイント
8度前後の日を“怖くない日”にするための第一歩は、「8度=なんとなく寒い日」ではなく、条件つきの具体的なシーンとして捉え直すことです。
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8度で風が強い日は、「体感5度前後」と見なして防風アウターと厚めタイツを用意する
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8度でも風が弱く屋外が短い日は、「ライトな冬仕様」で十分、と判断する
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自転車ありなら体幹を温めるレイヤーを1枚足す
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オフィスの空調が強い日は、アウターより“室内用+1枚”を優先する
といったように、「温度 × 風 × 活動量 × 空調」を組み合わせて、自分なりの“8度の日パターン”を数パターン持っておくことがポイントです。
さらに、**「アウターを脱いでもきちんと見えるか」「汗冷えしないインナーになっているか」「首・手首・足首のどこを重点的に守るか」**といった視点も、ルール化しておくと迷いが減ります。朝の5分で、「今日はどのパターンに当てはまるか?」「どこを強化・どこを軽くするか?」をなぞるだけでコーデが決まるようになると、8度の日でも落ち着いて家を出られるようになります。
一度決めたマイルールを毎シーズンアップデートするコツ
一度つくったマイルールはゴールではなく、「毎シーズン少しずつ調整していく前提」で捉えると、年々“失敗しない力”が高まっていきます。体調や体質の変化、職場の環境、よく着るアイテムのラインナップが変われば、“ちょうどいい”ラインも自然と変わるからです。
おすすめは、
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シーズンの最初の「8度の日」に実践してみて、朝・昼・夕方それぞれの体感を簡単にメモしておく
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「寒すぎた」「暑すぎた」と感じたポイントを、タイツのデニール・インナーの厚み・アウターの種類など具体的な要素に落とし込む
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メモをもとに、「自転車の日はタイツ+1段階アップ」「オフィスが暑い日はインナーを薄く」など、ルール文言を1〜2行書き換える
というサイクルを、春先と秋冬シーズンのはじめに一度ずつ行うことです。
年ごとに買い足すアイテムや働き方が変わっても、この「見直しのクセ」がついていれば、マイルールは自然と今の自分にフィットしたものに育っていきます。結果として、「8度の日だから憂うつ」ではなく、「8度の日なら、このパターンで行けば大丈夫」と思えるようになり、朝の支度も一日の過ごし方も、ぐっとラクになります。
FAQ
Q. 8度は寒いですか?
8度は多くの人にとって「寒い」と感じる体感です。アウターなしでは冷えるので、8度の日のレディース服装・コーデは、ニット+裏地付きコートや中綿アウターが安心。ボトムはロングスカートやパンツにタイツを重ねて防寒を。屋外に長くいる日はマフラーや手袋もあると快適です。
Q. 気温8度で何を着るべきですか?
日中の外出は「ニット/スウェット」でOKです。最低気温が8度の日は寒暖差が大きいため、出かける時間帯に合わせて服装を工夫することが大切です。日中だけの外出なら、ニットやスウェットで快適に過ごせますが、朝晩の冷え込みに備えて薄手のストールやライトアウターを持っておくと安心です。
Q. ダウンジャケットは何度から着るべき?
ダウンジャケットは「最高気温10度以下、最低気温5度前後」が着始めの目安です。特に朝晩の冷え込みが厳しい日や、風が強い日は8度くらいでもダウンがあると快適。通勤や外で過ごす時間が長い日は厚手ニット×ロングダウン、街歩きやお出かけなら軽めダウン×細身ボトムでバランスよく防寒するのがおすすめです。
Q. 最低気温が8度のときは何を着るべき?
最低気温8度の日は、多くの人にとってしっかり寒い気温です。レディースの服装は、ニット×ロングスカートやパンツにタイツを合わせ、上から裏地付きコートや中綿アウターを羽織るのがおすすめ。通勤や屋外で過ごす時間が長い日は、マフラーやストールで首元を温めると、8度前後でも快適に過ごせます。室内との寒暖差もあるため、薄手のトップスを中に仕込んで温度調節できる重ね着コーデが安心です。
Q. 寒いと感じる温度は何度からですか?
日本人の平均体温は36.2度とされています。欧米人は37度以上だというので、日本人は寒さに弱いことが言えます。そして、肌寒い温度が15℃から22℃で、寒いと感じるのが8℃から14℃となっているようです。
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